【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ4)

今日:8 hit、昨日:16 hit、合計:16,034 hit

Contents(2) ページ4

夏になるともう1人同い歳の仲間が増えた

「神崎さん、鳴海くん、貴方達と同い歳の岬くんよ。今日から一緒だから仲良くね」
ぺこりとお辞儀をした岬くんをみて私もお辞儀をした

私と違って物静かそうだなと思ったけど、半年経って物静かはそのまんまなんだけど変わった所がある

それは私と杏樹の悪友に成り果ててしまったということだ
杏樹からすれば悪友でもなくタダのパシリなんだろうけど、そこは一先ず置いておく

教室も3人仲良く座っているし、何するにしたって3人一緒
…まあどれもこれも杏樹がどう思ってるかは知らないけど

普通3歳なんて何も出来ないに等しい
特に勉強なんかは

だけどここはアリス学園
慣れてくると割とできるようになってしまい、アリス学園が天才の学校と称される理由だと思った

3歳から勉強してればエリート教育にもなる訳だ

･

･

･

夏休み
3人で寮で遊んでいた

そんな時タカハシさんが私の事を呼んだ
何やらこれから初等部の先生が迎えに来るから一緒について行って欲しいとのこと

私にとってみればお散歩でそんなのお易い御用だった

「先生この人誰？」
「初等部の校長先生よ。校長先生からお話があるのよ」

背の高い校長先生が、私のことをじっと見ている
それがなんだか気味悪くて私は1歩退いた

初校長「初めまして神崎Aさん」
「初めまして…」

初校長「君のアリスは素晴らしい。空間操作のアリスだったね？君はまだアリスの制御の仕方をよく知らない。私の下でアリスの勉強をし、私の下でアリスを使って欲しい。君のアリスが活躍できる場所があるんだ。どうだい？」

私は校長先生の顔と隣で手を繋いでいてくれた担任の先生の顔を何度か見た
そして返事を返してしまった

「わかった。いいよ」

私はYESの返答をしてしまった
これが悪魔と契約した始まり

･

･

･

それから幾度となく制御訓練と称してアリスを使わされ、罰則をもらった
1年ほど繰り返すとアリスの制御も完璧となり、今までは適当に使っていたアリスも何の目的で使うかも明確になり使うことが出来ていた

5歳になる年
いよいよ校長先生が話していたアリスが活躍出来る場所を用意され、初めての任務が与えられた

そこから学園を卒業した今でも、利用され続けている
私1人ではそういう使い方をした事はなかったが、先生の指導もありあっという間に人ごと空間を切り裂く人間に成長してしまった