【学園アリス】MEVIUS XIII (ページ24)

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アリス祭が開幕し、すっかりお祭りモードの学園
賑わう学園には一般人や歌劇団エリアの生徒も混じっている

開会式に登壇した後、柊人と一緒にアリス祭を回っていた
杏樹に連絡を取ってみたけど、手が離せないらしく1日目は別行動を取ることに
…例年通り一緒に回る事はできなかったけど、何処かで会えるかもしれないと思うと胸が高鳴る

「朝柊と夕柊はよかったの？」
柊人「そこまでシスコンじゃないよ。アイツらも潜在系のシフト入ってるし、回りたい人と回るだろ。…2人で回ってるかもしれないけど」
「…無理せずにね」
柊人「ありがと」

本当は双子と回りたかったのかもしれないけど、今は少し置いておく

柊人「そんな事より俺はナル先生に恨まれないのか心配だけど」
「大丈夫。こんな事で恨んだりしないよ」
柊人「どうかな。前とは状況が違って、先輩ナル先生の彼女だし。彼女が他の男とアリス祭回ってたら嫌じゃない？」
「柊人だから平気でしょ。パートナーにしたの杏樹だよ」
柊人「…いつの話してんだよ」

いつの話だっていい
柊人は私のパートナーでそれは昔から変わらない
杏樹の彼女だろうと…

「私が言うんだから大丈夫！はやく回ろ」
柊人「気楽でいいよなぁ。…ところでトーマは？」
「流架のとこ。今は棗と流架が護衛してるし、後で合流すればいいかなって」
柊人「おっけ」

あんなやつしらねーとか言ってたけど、仕事はきちんとこなすし任せておいて心配はないだろう

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「翼」
翼「おーA、柊人」
柊人「何してるのこんなとこで」

技術系エリアを彷徨いていると入り口のところで立っている翼を見つける
手には携帯を持っていて何か落ち着かなさそう

翼「星と待ち合わせしてたんだけど、一向に来なくてさ」
「…何かあったのかも。トーマとアルマの件もあるし」
翼「…かもしれねー」

髪をかきむしり、あーでもないこーでもないと心配している翼
そこへ蜜柑が息を切らして走ってきた

蜜柑「翼先輩おった！A先輩！柊人も！ちょうどええ！」

落ち着くように促すと、息を整えるように深呼吸をし始めて暫くすると落ち着いた

蜜柑「それがな、星ちゃんもしかしたら遠麻さまを狙う奴ら？に誘拐されたかもしれんねん！」
翼「誘拐…？星が！？」
蜜柑「さっきまで遠麻さまと一緒におったんやけど、遠麻さますごい心配してて。連絡取れないぽくて、ウチもずっと星ちゃん探してるけど見つからへんし、翼先輩との待ち合わせにも来てないんやろ？」