愛に溺れる.4 ページ49
謁見の間に行くと、
いつものように書物を読む彼がいた。
A「政……お呼びでしょうか？」
政 「Aか……。今日も綺麗だ…」
Aの姿を見つけると、書物を置いて傍に近づき、
彼女の柔らかい髪を撫でる。
女がときめくことを、さらっとこなす彼に尊敬の気持ちが沸いてしまう…。
恬に見られたら、
気安く男に触らせちゃダメ！って
怒られそうだけど。
A「…今日はどうしたの？」
つい敬語で話してしまいそうになるが、
いつも政に注意されるので
出来るだけ気軽さを意識して話しかける。
政 「ああ……。単刀直入に言う。
お前を王室直属護衛部隊の隊長に
スカウトしたい。」
A「……えっ！？」
政 「お前が蒙家の長男と婚約して、
現場から引退したのは知っている。
だが、秦国王として優秀な人材は
出来るだけ手元に置いておきたい。
返事は急がなくていい。
………婚約者とゆっくり考えてくれ」
A「はっ………はい」
予想外の依頼に、目が白黒する。
元々、父の剣として
武人の道を磨いてきたAにとって
戦うこと嫌いではない。
……むしろ、自分の出生を考えると
誰よりも向いているだろう…。
でも…………。
Aが無茶する度に、
心配そうな顔をする愛しい人を思うと
再び剣を握ることがためらう自分が居た……。
決心が決まらず、モヤモヤした想いを抱えて帰る道のりだった。
★
蒙恬 「陸仙〜〜っ。
例のモノってまだ完成しないの？」
陸仙 「あれ？
確か……もう出来てるって連絡来てような」
蒙恬 「えっ！ちょっと…早く言ってよー！！
俺、店に取りに行ってくるッ！！」
胡漸 「蒙恬様ッ！
……まだ演習が終わっておりません！」
蒙恬 「ごめーん。やっておいて！
………じィ大好き！」
胡漸 「蒙恬様ッ！！！！！！」泣
陸仙 「あ〜〜〜〜。言わなきゃよかった」
あっという間に姿が見えなくなる。
「A様絡むと、これだもんな……」と
ため息が尽きない陸仙なのだった。
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sora(プロフ) - 蒙恬ルートのことでお尋ねしたく、【蒙恬ルート：嫉妬の在り処】はどちらで読めますでしょうか？ (2021年2月21日 6時) (
レス) id: cf24751ccb (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 蒙恬が好きで読みました！王騎の娘というところが最高でした！蒙恬の話がもっと読みたいです！楽しみにしてます！ (2021年2月16日 2時) (レス) id: cf24751ccb (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» ありがとうございます！さぁやさんの小説も好きで読んでたので嬉しいです！私も更新楽しみにしてます！ (2020年8月21日 23時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！ お体に気をつけて、どうか頑張ってください。応援しています！ (2020年8月21日 21時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月10日 12時
