愛に溺れる.2 ページ47
朝日が眩しくて、目を覚ます……。
隣で眠るAの可愛い顔を、ゆっくりと眺めて幸せに浸るのも、蒙恬が好きな時間の一つだ。
指通りのいい艶髪を撫でて、透き通るような白い肌に落とす。
やはり、どこかで寂しい想いが消えないのか
Aの目元には、泣いた後があった。
しばらくすると、陸仙が部屋をトントンッとノックする音が聞こえる。
確かに今日は、戦前の大切な準備がある日だ…。
普段なら昼までこない彼が、こうして気を使って来てくれるのは、それくらい重要ということだ。
まだ、寝ているAを起こさないように
そっと寝台から抜け出す。
服を着て、出かける前にその愛しい人のおでこに軽くキスを落とした。
A「…ん………恬…？」
まだ寝ぼけているのか、
その瞳は開いたり閉じたりを繰り返していた。
堪らず、蒙恬はAの髪を耳にかけながら、
その唇に吸い付く。
Aもそれが当たり前のように、
両手を蒙恬の首の後ろに絡めて、受け入れた。
蒙恬 「…(ああ、ヤバい……
…このままずっとここにいたい)」
甘くて柔らかい唇を味わう事に、
せっかく外に出ようとした身体は、寝台に戻される。
ドアからのノックの音、ドォン！ドォン！ドォン！
と強い音になってくた。
A「……ふふ」
キスとキスと間で、その扉を壊しそうくらい響く音が面白かったのか、笑い出すA。
蒙恬 「………陸仙め。」
至福のひと時を邪魔しやがって…と恨みがこみ上げる。
意識が覚醒したAが蒙恬の長い髪を、
優しく撫でる。
A「いってらっしゃい…恬」
蒙恬 「いってきます…俺の可愛い奥さん♡」
そう言ってほっぺにわざと大きな音を立てて、
チュッとキスを落とす。
Aはくすぐったそうで、でも嬉しいそうに身を捩った。
蒙恬 「すぐ帰ってくるからねー！」
そう言って走っていく姿を見届けて、
Aも起き上がろうとするのだった…。
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sora(プロフ) - 蒙恬ルートのことでお尋ねしたく、【蒙恬ルート：嫉妬の在り処】はどちらで読めますでしょうか？ (2021年2月21日 6時) (
レス) id: cf24751ccb (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 蒙恬が好きで読みました！王騎の娘というところが最高でした！蒙恬の話がもっと読みたいです！楽しみにしてます！ (2021年2月16日 2時) (レス) id: cf24751ccb (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» ありがとうございます！さぁやさんの小説も好きで読んでたので嬉しいです！私も更新楽しみにしてます！ (2020年8月21日 23時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！ お体に気をつけて、どうか頑張ってください。応援しています！ (2020年8月21日 21時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月10日 12時
