Kiss me before I rise ページ22
二人で笑いあって、お互いに寝そべってゆったりと過ごしていた。
蒙恬は、腕枕に幸せそうに収まるAの髪をクルクルと遊んでいる。
突然、頬を赤く染めて言いづらさそうに言葉を紡ぐ。
蒙恬「…ところで、俺、身体治ったみたいなんだよね」
A「本当に？…良かった！」
ぎゅっと胸板に抱き着いてくるA
今から行おうとしている行為に期待してか、無性に心臓がドキドキとうるさい。
蒙恬 「……///。……だからさっ、…さっきのつづきしていい？」
A「…！！///」
蒙恬が何を言わんとしているが分かったようで、途端に緊張で身体が強張ってしまった。
何も言わないAの腰に、蒙恬が手を回したのをきっかけに少しずつ熱がこもり始める
私の髪を撫でる蒙恬の手は優しくて、自然と唇が重なっていた。
柔らかくとろける甘いお菓子の中に落ちてしまったみたいなー。
そっと唇を離れ、トロンとした瞳でAが蒙恬を見つめる。
A「…うん。…わたしも……恬がほしい」
蒙恬 「…ッ！」
その一言は確実に蒙恬に火をつけた。
額、瞼、頬に、唇が落ちていく。
そして、耳元に蒙恬の息がかかって、思わずAから小さく声が漏れた。
蒙恬 「A……。俺だけのものになって…」
それからは、苦痛と快楽が交互に襲って来る海原に浮かぶ舟のようで……。
Aは淡い声をあげながら夢中で蒙恬の背にしがみつく。
瞳から零れそうになる涙を、優しく拭った後、痛くないように、苦しくないように、
少しずつ慣れるようにー。
本当にひとつになれたような感覚を、はじめて味わった。
大好きー、大好きなのだ。
互いのすべてを、独り占めしたいーー
蒙恬「A、愛してるっ」
A「…っ、私も、愛してる…っ。」
腕の中にすっぽりとおさまる華奢な身体で、泣くほどの痛みを堪えて、
必死に俺を受け止めてくれたのかと思うと、胸が締め付けられるようだった。
……泣きそうだった。
俺は、生まれて初めて…幸せだった。
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sora(プロフ) - 蒙恬ルートのことでお尋ねしたく、【蒙恬ルート：嫉妬の在り処】はどちらで読めますでしょうか？ (2021年2月21日 6時) (
レス) id: cf24751ccb (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 蒙恬が好きで読みました！王騎の娘というところが最高でした！蒙恬の話がもっと読みたいです！楽しみにしてます！ (2021年2月16日 2時) (レス) id: cf24751ccb (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» ありがとうございます！さぁやさんの小説も好きで読んでたので嬉しいです！私も更新楽しみにしてます！ (2020年8月21日 23時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！ お体に気をつけて、どうか頑張ってください。応援しています！ (2020年8月21日 21時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月10日 12時
