月下美人の君【蒙恬ルート】

誓い.2 ページ12

ーーーーーAは跪く蒙恬を見つめて、涙を流しながらも笑った。



A「ふつつか者ですが、よろしくおねがいします。」



そう微笑んだ可愛らしいAに、
蒙恬は立ち上がってキスをした。




兵達達 「「「わあぁぁぁぁぉっー！！」」」泣



解き放たれた喜びか、Aをお姫様だっこしてくるくると回る蒙恬。花が咲いたような笑顔の二人に、嬉し泣きや、悲し泣き、色んな思いがその場を埋め尽くした。
ただ幸せそうな二人を見てるだけで、皆心を癒されるのだった。


A「わはははっ！」

蒙恬 「Aが！Aが俺の奥さんになる！
今日は人生で一番最高の日だッ！



…これからもよろしくね、奥さん♡」

チュッ。


A「んっ／／／

…恬、……だいすき」


ーーーいつの日か、交わした幼い頃の約束
二人は泣きながら、お互いのおでこをくっつけて笑うのだった。



蒙恬 「……お願い。オレからもう離れようとしないで」


カノン「うん。…ずっと恬のそばにいる」






それを見ていた将軍や兵達達は、涙を流さずにはいられなかった。いつの間にか楽華隊の皆もぞろぞろと集まってきて、泣いて二人を祝福していた。



朱龍 「……良かッた…、ほんどうによがった」


蒙驁「…これこれ。いい年したじじいが泣くな。
ズズズズッ！」

朱龍 「…人のこと言えんだろ。」

蒙驁 「お互い…長生きはするもんじゃのぉ…」


陸仙 「良かったっすね…ッ。若」

胡漸 「蒙恬様ァ…じィは…じィは…ううう！」

陸仙 「副長ッ！頼むから鼻水つけないで下さい！」


貂 「まさか、蒙恬が結婚するなんて…グズっ。
信は……残念だったね。Aのこと」

信 「…………あの二人が幸せそうな、それでいい！
男として惚れた女が、幸せそうなら受け止めてやるのも必要だ…！」


羌瘣 「…私は認めんぞ！よりもよって蒙恬のようなチャラチャラした男にッ！」


貂 「…(羌瘣、意外とA大好きだよね。汗)」


信 「まぁーそういうなって！
…あの二人の顔見てみろよ。あんな幸せそうな顔、なかなか出来ないぜ…。


つーわけで、宴ダァっー！！！
酒持ってこいッー！！！
飛信隊、総出で祝ってやるぜー！！」


A「…信／／／見てたの？！」


蒙恬 「ははっ！信にもさっそく俺の奥さんのコト
…自慢しないとね♡


A……続きは今夜ね」



その囁きに、胸が高鳴るA。
今日まで生きてきて良かったと心から思える程、
幸せを噛み締めた。

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