食堂 最終編 ページ13
エマ「どうしたなの?…!」
何故か2人の顔は嬉しそうだ。
『ど、どうしたの?嬉しそうだけど…』
エマ「あったなの!」
『え?』
マーサ「ストラップがある!」
エミリー「ゴミ箱に!?」
エミリー先生と一緒にゴミ箱の中身を見てみる。
そこにはポツンと1つ帽子のストラップが。正真正銘、私が探している物だ。
『やった!良かった!』
私はゴミ箱に手を突っ込んでストラップを救い出す。幸いなことにストラップはゴミが出された後にゴミ箱に来たらしく、汚れ一つない。
喜びと一緒に疑問も溢れかえる。何故ゴミ箱にあるのだろうか?それは察しがつく、部屋を荒らした人物だろう。
今日私の部屋に来たのはその人物とクラークさんのみ、クラークさんはそんな事しない、消去法で荒らした人物が持ち去ったと考えていいだろう。
《誰なんだろ…なんでこんな酷いことするの?》
そんな事を考えているとマーサさんが言う。
マーサ「この帽子見たことある…気の所為かな?」
エマ「私も見たことある気がするなの!」
エミリー「私もちょっと見覚えが…」
『え?そ、それは本当ですか…?』
もしかしたら少年が分かるのでは無いか?期待が声を震えさせる…
エミリー「でも私の思い違いの可能性もあるわ、期待のしすぎは疲れるだけよ?」
《確かに…でも少年がいるかもって思うと嬉しいな…》
すると食堂に誰かが入って来る。
マーサ「トレイシーだ!何してるのー?」
トレイシー「あ!マーサ!僕の部屋のゴミ箱がいっぱいになったから、ここのゴミ箱に移そうかなって思ってね!」
そう言いながら先程のゴミ箱にゴミを流し込むレズニックさん。
トレイシー「よし!じゃあまたね!」
ニコニコしながら食堂を出ていくトレイシーさんと反対の方向から食堂を出た。
まぁそれからは雑談しながらお風呂、夕食等を済ませた。
私は日記を手に取りながらベッドに寝転がる。嵐のことや指輪のことを書いていく。いつの間にか涙が枕に落ちていたことに気づく。
『あ…泣いてるのか私』
私はため息をつきながら涙を袖で拭う。
《会いたいな…荘園に居るのかな…?》
私の思考は睡魔に呑まれ、眠りに落ちた。
「出ていけ!帰って来るなよ!」
押されて尻もちを着く、それと同時にドアが閉まる。
《ん?これ夢かな?…あるよね、明晰夢》
「大丈夫?!…元気だして!今日は森に遊びに行こ!」
《あ、少年だ!森?》
そう言う少年は私の手を引いて森へと向かう。
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うにゅり(プロフ) - アヤメさん» ( ゚∀ ゚)ハッ!楽しんでいただけたようで嬉しいです(* ´ ˘ ` *)私もトレイシーちゃん好きなので登場回数多くなってます!笑。もっと楽しんでいただけるように頑張って小説書きます(´˘`*) (2020年2月3日 9時) (レス) id: 5690c237c8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤメ - 面白いですね!自分の推しキャラの一人(トレイシーさん)がたくさん出てるのでこれからの展開が楽しみです!(*'▽'*) (2020年2月2日 17時) (レス) id: 43c78709a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うにゅり | 作成日時:2020年1月3日 13時