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「あ、マッキーじゃん」



「何してんだよ、彼女?」



「岩ちゃんのね」













及川先輩の知り合いでしたか。





……あ、この人ギャラリーから見たことある。




バレー部だ。















「岩泉の彼女と何でいんの」



「えー、知りたい?」



「面倒くさそうだからやっぱいいわ」



「聞いてよ!」












その通り、面倒臭い。




及川先輩がどっから説明するのか知らないけど多分めんどくさいです。














「ていうかマッキーいつからいた?」



「いま。」




「そっか」












ホッとしたって事は私に迫った所は見られたくなかったんですね、及川先輩。














「ねぇマッキー、俺とAちゃんが一緒にいたって誰にも言わないでね」





「そもそも言えないけどな」





「Aちゃんも他言無用だからね」





「当たり前じゃないですか!」














マッキーさんの言う通り、こういうのは存外言えるわけがない。





及川先輩、そこわかって。









(…ていうか一先輩への隠し事、また増えた)

























笑ってられるのは案外今のうち。









隠し事は増えれば増えるほどバレたとき、失うものは大きい。























私にはその覚悟がなかった。

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作者名:ただのルート | 作成日時:2017年7月17日 15時

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