岩ちゃんの彼女やめなよ **

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、






ダメ。絶対に泣いたらダメ。



お店だし、岩泉さん困るし、そんな資格ないし。

















「ごめ、あのっ……」



「待て、悪い。俺も言いすぎた」



















違う。岩泉さんは謝らなくていい。




謝らなくていいですから。












あぁ、もう。涙なんて出てくるな。

















「Aちゃん、ちょっと立って。」




















俯いてる私の二の腕を掴んで言葉通りに立たせてくれたのは及川先輩。








……あ、泣きそうなのバレた。







及川先輩とバッチリ目が合ってしまった。



















「…Aちゃん。送ってくから今日はもう帰ろっか。岩ちゃん、あとよろしく」





「えっ、あ。及川先輩！？」




















いや、まず凄い力で引っ張らないで下さい。


腕もげます。

















(……あ、鞄忘れた！)



















振り返ると岩泉さんと目が合う。


合ったから視線を下げた。
















岩泉さんは知らないんだろうけど。




……………そんなに見られたら、それこそ勘違いってやつをしちゃうじゃないですか。













.
















鞄は諦めて及川先輩と店を出る。




最後に見たのは岩泉さんの鞄に付いてる、お揃いだったストラップ。

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