第四十二夜 ページ44
しばらく2人は黙っていたが
「……暇ですね」
「……そうだね」
とついに呟いた
「ねぇねぇ、携帯でチェスのアプリ入れて2人で対戦しないかい?」
太宰が提案すると
「チェスですか……ルール分からないので説明して下さるなら」
とAが了承したので、それぞれの端末にアプリを入れ、起動する
Aがルール説明を読んでいる間太宰はCPUと対戦しており、ものの3分ほどで圧勝していた
それを端から見ていたAは
「ひょっとして太宰さんかなり強いんじゃないですか……?初心者には少々厳しい相手ですけど」
と笑う
「大丈夫だよ。夜鳥は賢いって中也に聞いたし」
太宰が言うと、Aはそんなことないですよ……と照れ笑いする
「太宰さんこそ中原さんに『あの天才的な頭脳もかわいそうになぁ……包帯捨て場の嫌がらせに使われちまって』と言わしめるほどの頭脳じゃないですか」
後半要らなかったな、と思いつつそう?と言う太宰
「まぁルールは分かったかい?」
太宰が問うとAが頷いたため、対戦が始まった
先攻はルーレットにより太宰になった
「おや、レディーファーストといきたいところだったが私からのようだね」
「そんなこと気にしないでくださいよ」
ゲームは着々と進んでいく
そしてついに……
「チェックメイト」
太宰の駒がAの王を囲んだ
「ふふ、やっぱり強いじゃないですか。ですが1つ負け惜しみを言わせて頂くと……私もチェックメイトです」
Aはクスリと笑い、太宰の王にチェックメイトをかけた
「君……初めてで私に勝てるとはね」
驚きが隠せない様子の太宰にAは不敵に笑ってみせた
「まだ勝ってはいませんよ。ですが次は勝たせて頂きます」
もう一回戦やるかい?と太宰が提案したので2人はチェスの試合を再び始めた
気づけば時計が午後4時を示し、日が低くなってきている
「熱中しちゃいましたね」
「あぁ、そうだね」
結局7-7でチェスの勝敗はつかなかった
「本当に夜鳥は頭の回転が速いね。私とのチェスで負けない人初めてだよ」
「光栄です。また勝てるようになったら出直します」
「ふふふ、楽しみにしているよ」
ではそろそろ仕事だから、と太宰は席を立ったが、何かを思いついたようで振り返る
「…将棋やらない?」
「仕事して下さい」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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こん。(プロフ) - ラッキーアイテムの敦くんのベルトはどうしたら手に入るのでしょう??? (2019年2月4日 17時) (レス) id: 7ece1a6f43 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - あの、信乃☆様の乗せてあるイラストですが、洋服のレース部分の写真ではないでしょうか?間違っていたらすみません! (2017年8月24日 9時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
信乃☆(プロフ) - 舞鶴さん» ありがとうございます!長ったらしい小説ですが、何卒よろしくお願い致します! (2016年11月9日 17時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
舞鶴(プロフ) - 信乃☆さん» いえいえ!そうだったんですね!初知りでした!すみません、これからも更新頑張ってください!O(≧▽≦)O (2016年11月9日 17時) (レス) id: 69eca19ea3 (このIDを非表示/違反報告)
信乃☆(プロフ) - 舞鶴さん» 千夜一夜物語とも言いますが、千一夜物語とも言うそうですよ!(Wikipediaさん曰く)なんか千夜一夜物語だとしっくりこなくて、千一夜物語のほうにしたんですよね。紛らわしくて申し訳ないです… (2016年11月9日 17時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年9月15日 4時