霊感系女子と帽子の彼〜第二幕〜【中原中也】

○デートの服装 ページ1

昼１２時



集合時間の３０分前



昼ごはんを早めに済ませた私は、箪笥の前で一人悩んでいた



開いた箪笥の中に入っているのはナオミが押し付けて来た可愛らしい服



______________________読者の皆様、お判りだろうか



そう、私服としては全く着たことのないスカートだ



私としては受け取りたくもなかったのだが、着ないと友達やめるなど探偵社ぐるみで言ってくるものだから断れるはずもなかった



だがスカートはかなり嫌いだ



どれぐらい嫌いかというと……



寒いし走りにくいしポケット少ないし足元スースーして気持ち悪いしいちいち強風に煽られるたびに捲れるのも鬱陶しいしそこまで足綺麗でもないし姿勢や人目を意識するのも面倒だしまず膝より上とかあり得ないしこういうのは私みたいな無愛想な女じゃなくて可愛い女の子が着るものだし私が履いただけで目に毒としか言いようがないし中也に絶対引かれるし(ry



をノンブレスでぶつぶつと言い続けられるくらい嫌いだ



制服だって本当はズボンで登校したいぐらいだった(というか一回した)が、先生に怒られたので渋々スカートにしているのだ



「着たくない……ズボン万歳……」



頭を抱えてそう何度も呟いてみてみるものの、スカートが消失するはずもなく時間だけが無慈悲に過ぎていった



気がつけばもう集合時間１５分前



「あぁもう判ったって！着れば良いんでしょ着れば！」



遂に諦めた私はそう誰にでもなく怒鳴り、着替え始めた



着替えてはみたが、やはり寒い



裏起毛タイツを履いても寒い



ズボンの有り難みに改めて気づかされる



「スカートなんて糞食らえ……」



と女子にあるまじき言動をしながら私は恨めしげに足元をにらんだ



あぁ、妙にスースーして気持ち悪い



ていうかめっちゃ丈短いし……



だがもう一度着替えている暇はない



私は覚悟を決め……というか半ば自棄になって階下に降りる



すると丁度居間にいた父が私の姿を見てコーヒーの入ったカップを落とした



「えっ……A……女の子みたアッツイ！！コーヒーアッツイ！」



ザマァみやがれ



何が女の子みたいだ



私は立派な女子だぞ……たぶん



まぁ生物学的には女子だぞ！



私は真っ赤になった手をブンブン振っている父に笑えるのを堪えながら行ってきますと挨拶をし、玄関のドアを開けた

●何気に初デート→

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

江戸川乱歩の駄菓子

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

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