義理の弟達が殺人犯かもしれない

43話 ページ43

一通り話し終えたのか


スンジさんはもう冷めている


コーヒーを1口飲んだ


昼のカフェで周りの話が聞こえるほど


私達の席は静かだったが


その時お姉ちゃんが沈黙を破った


姉「…なんで父親が7人もいるか、DVされるようになったきっかけ。それは分かりましたけど具体的には何をされたんですか？」


暴力といっても色々ありますよね？


そういうお姉ちゃんに


スンジさんは少し俯きながら言った


スンジ「私は髪を引っ張られたり、頬を殴られたり他にも色々あったわ。けれど、息子達は何をされたかは知らないの…」


『どういうことですか？一緒に住んでたんじゃ…』


スンジ「逃げだしたのよ、私だけ。最低でしょ？7人も子供がいると逃げてもすぐに捕まる。だから置いていったの」


妹「そんな酷いこと…」


スンジ「えぇ、分かってる。けれど逃げ出した時、本当の意味での自由を知れた気がした。だから私は逃げ出す以前のことしか知らないのよ」



スンジ「けれど数年経ってようやく自分がとんでもない事をしてしまったと気づいた。あの子達には残酷なことをした。早く助けてあげなくちゃ！その一心だった」


そこまで言った後、一呼吸して「でも」と口を開いた









スンジ「でも、戻ってきた時には息子達は児童養護施設にいて既に父親達は全員亡くなった後だったの」

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