義理の弟達が殺人犯かもしれない

42話 ページ42

〜スンジ side〜

きっかけは些細なことだった


息子達がある程度大きくなった時期


ホステスとして働いてた店のオーナーに道端で偶然会って


そのまま食事をした


特に深い意味はなかったのだ


元気なこと。子供も生まれて幸せなこと。


店をやめてから


全く連絡を取っていなかったから


オーナーは心配してくれていたようだった


オーナーと一線を超えたわけでもないし


お互いそんな気持ちはもちろんない


ただ、彼らとの結婚生活が始まってから


唯一彼ら以外の異性と出かけた日だった


元々、彼らは私に執着していたし


一緒に生活してから


それはもっと酷くなった気がする


だから刺激しないように生活していた


けれどこの日は


昔からお世話になっていたオーナーだし…


そう思って甘く見ていた私は


特に彼らに連絡もしなかった


それが間違っていたのだろう


その日の夜帰ったら


リビングに父親達7人が集まっていた


彼らは何故か私がオーナーと会っていたことを知っていたのだ


私はその時初めて暴力を振るわれた


顔は倍の大きさに腫れ、意識は朦朧としてしまっていた


そして寝ていたソクジン達は起きてしまい


私達を見て泣き出してしまったのだ


そこからはもう散々だった


あろうことか父親達は


自分の息子が別の男との間に出来たんじゃないかと疑い始めたのだ


生まれてきた子供たちの父親が誰か見分けるために


DNA鑑定までしていたのに


その結果すらも無視して


私や息子達に罵声を浴びせた


もうその時から彼らは狂っていたのだ

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