【本編】レイスの使者

12話【レイチェル】 ページ13

隅に居る彼に一つ聞きたい事があった為、小走りでとある資料を掻き集めてから声を掛けた。
「えっと…ノイギーアさん？」
「何だよ、」
そうぶっきらぼうに言う彼を横目に資料を捲る。
「貴方のその目、凄く綺麗ねぇ…反転目かしら？」
分厚い資料を持ちながらズカズカと歩み寄り、資料の内容を見ながらノイギーアさんの目を見る。
「なんなんだよ、お前…」
それをノイギーアは不審に思ったのか逃げるがレイチェルがそれを許す訳が無く、彼の腕を引っ張り医療関係の書類が並べられた本棚に向かう。持って来た資料だけでは良く分からなかったのだ。

「反転目って普通に見えるの？視界に少し黒いがかったりは？カラーコンタクトで誤魔化せたりはするのかしら？いや、それは瞳の色を変える物だから……そもそもなんで白目の部分が黒になるの？何か薬でも飲んだ？いや、まず薬でどうにかなるものかしら…？」
解説が乗っている資料を探しながら思った疑問を並べて行く。
「お前、この目が気持ち悪く無いのか？」
「お前じゃなくてレイチェルよ。あと、何？気持ち悪いって綺麗な目なのに、ちゃんと鏡を見たらどうなのよ、」
ノイギーアの質問に答えながら次々に資料を読み漁っていく。
反転目が気持ち悪いなんて思いもしない。
素直に綺麗としか思わなかった。
その考えがおかしかったのかノイギーアは笑い始めた。
「何か面白い事でも？」
「いや、ちげーよ、」
「そう？ならもう少し見して頂戴。」
「はぁ！？まだなんかあるのかよ！？」
「えぇ、まだまだあるわよ？」
そう返し本棚から資料を取っては戻しを繰り返した。隣からもう良いだろ等聞こえるが全部シカトして資料を読み漁った。

□□
口調、あってるかな、？
間違ってたりしたらごめんなさい！変えて貰って大丈夫です！

13話【ノイギーア】→←11話【ウォルンタース】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す