この物語の主人公より ページ10
君らがこれを読んでいるということは、きっと最期を迎えることが出来たのだろう。
私から君らに祝福の言葉を授けよう。
おめでとう。これで君は解放された。
罪を償ったことで、その罪悪感から逃れることが出来たんだ。
異能の事故とはいえ、母親を殺した。
────君と私が、異能で。
この飼い慣らすことが出来る《星の王子さま》。
相手が私に、敵わない。そう思っている場合のみ相手は私の言うことを聞くことが出来る。
私は天才だった。だから、この異能を使いこなすことが出来たんだろうね。
……本題に入ろうか。
ここで物語が、幕を閉じた。
今、この物語に名前をつけるなら、BADENDだ。
私は死ぬという目的を達成したのに、どうしてバッドエンドか、って?
そうだね、辻村さん達がBADENDというのは理解出来るが、こちら側は目的を達成したからね。
私がその言葉を発するのは違和感がある人もいるだろう。
答えは直ぐ判るさ。今は説明しないでおくよ。
話を戻して簡潔に云うと、こうだ。
最期がBADENDって嫌だ、と思い人も多いだろう?
そんな君達に、この外伝の物語にはHappyENDとTRUEENDが残されている。
ゆっくりと物語が進んでいくが、物語は絶対終わらせる。
伝えたかったのはこれだけだ。
これから理解できないところが出てくると思うが、諦めずに最後まで読んで欲しい。
きっと、最後にすべてが判るはずだ。
それまでの間、暫し休憩が入るが、ゆっくりと待ち給え。
それでは、また君に会えるのを楽しみにしているよ。
Aより。
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