狐と兎 3

あるよね〜その展開。 ページ30

翌日、私は早く起きて長谷川さんにお礼を言って取り敢えず帰ることにした。

ま、特にやることもないし、帰ってから溜まっている書類でもやるか。

─あの後、あんなことが起こるなんて今の私には分からなかった。

〜帰宅〜

時刻は現在9時丁度。

何となくだけど……なんか荒れてない？

何となく物があちこち散乱してるし……。

向こうから阿伏兎さんがやって来た。

(阿伏兎)おォ、嬢ちゃんか。

なんかひさしぶりだな。

(A)お久しぶりっと言いましても１日居なかっただけですよ？(本当は3日って言われたけど何もやることもなくて帰って来ただけなんです。…で、なんでこんなことに？

(阿伏兎)それがよ〜…なんだか嬢ちゃんに原因があるらしいんだ。

(A)え？なんで私？

(阿伏兎)なんか思い当たることあるか？

(A)え〜と…書類を放置したことかな？

それとも…団長に直接私が3日ほどいなくなるって言わなかったことかな…。

阿伏兎さん、私、3日ほどいなくなるって言いましたっけ？

(阿伏兎)え？そうだったのか？

俺はてっきり家出したのかと思っていたぜ。

(A)いや、この年で家出はしないし行くところもありませんよ。

(阿伏兎)嬢ちゃんはなんで家出したんだ？

(A)だから家出じゃありませんよ、

地球に行っていたんです。

(阿伏兎)ほ〜地球にな〜、で、どうだったんだ？

(A)う〜ん…まぁ、人生の勉強になしましたね。ｷﾗｰﾝ

(阿伏兎)(嬢ちゃんに何があったんだ？)

ま、まぁ、嬢ちゃん、とりあえず団長のところに行くか？

(A)え……いやムリムリ！

絶対に嫌です！

(阿伏兎)何でだ？

(A)だってだって、こんなに暴れる人なんですよ？

私が行ったら絶対殺されますよ……！

(阿伏兎)そ、そうか？

じゃあ、俺もついていこうK……

(A)是非是非お願いします！

ダメですよ！後から「あ、やっぱ自分で行って」なんて展開！

(阿伏兎)しないっての！

逃亡犯→←若いっていいな…

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