狐と兎 3

変人は意外と身近にいるんです。 ページ25

(菫)エリルランド……君に能力を与えた張本人だね。

(A)先生…そのエリルランドって本名？

(菫)いや、たぶん偽名だ。

ヤツの名前は私にも分からない。

(A)へ〜先生にも分からないことがあるんだ。

(菫)当たり前だ。

私はこう見えても人間だからな。

(A)ふ〜ん(棒)。

他に知っていることは？

(菫)ヤツは昔、児童養護施設をしていた。

君もそこにいたんだろう？

(A)えぇ…。

先生ってそのエリルランドにあったことがあるの？

(菫)あぁ、一度だけな。

(A)どんな人だった？

(菫)そうだな〜、ヤツとは気が合わなくてね。

ずいぶんと臆病だったな。

いつもビクビクしていたよ。

(A)臆病…か。

…先生。

(菫)なんだね？

(A)…理李亜のこと調べてくれる？

(菫)なぜだね？

(A)私には近いうち追手がくる。

(菫)！

(A)だから、何でもいいから相手の情報がほしい。

(菫)…君、さては…好きな人でもできたな？

(A)////っ〰！

な、なんでその話になる…！

(菫)おやおや、図星かなぁ？

(A)っ〰。

(菫)いいことじゃないか。

(A)と、とにかく調べておいてね！

(菫)分かったよ。

(A)じゃ！

(菫)A。

(A)なに？

(菫)……死ぬんじゃないぞ。

(A)！…分かっている。

(菫)生きていたら君の好きな人について聞かせてくれ。

(A)////〰！

分かったよ！

私は顔を赤く染めながらドアを閉めた。

やだなぁ…こういうの→←またまた新キャラです。

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