狐と兎 3

会話 ページ11

(神威)ねぇ、A。

(A)は〜い。

俺はさっき手に取った本をAの前に出した。

(神威)この本って内容からして難しそうじゃん。英語とかあるし…。

Aはその本を手に取った。

(A)あぁ〜、これですか。

(神威)Aは読めるの？

(A)……読めません。

(神威)え？じゃあなんで持ってるの？

(A)この本、私が小さい時に唯一読むことを許してくれた本なんです。

(神威)そうなんだ。……でも、読めなきゃ意味なくね？

(A)そうでしょ？

いや〜私も最初みたときに思わず「what？」
って叫んだぐらいですからね。

(神威)英語喋れるじゃん！

(A)あ、これも英語なんですか？

今初めて知りました。

(神威)(・_・)…。アラマ……。

(A)勉強になりました‼

(神威)(・_・)

(A)団長〜？

(神威)(・_・)

(A)団長ー！

しっかりしてきださい！

えっと…えっと…LED…？

(神威)あ、ボーとしてた。

(A)…あっ…死んだかと思った。

ヤバイ、また泣いてしまった…。

(神威)えぇ？！なんで泣いてるの？

(A)だって……なんも返事なくて…。

てっきり、死んだかと…。

(神威)これで死んだらなにかと可笑しいヨ！

(A)あ、そうですね納得。

(神威)納得した？

(A)はい、すいませんでした。

泣き虫ですね…私。

(神威)泣き虫かな〜、そうは見えないケド。

(A)そうなんですか？

(神威)正直な感想。

(A)あら、嬉しい(*´∀`)♪ﾆｺｯ

(神威)////(やっぱ笑顔可愛い…。)

(A)あれ？どうしたんですか？
顔赤いですよ。

(神威)…え？…

(A)また、風邪でもひいたんですか？

(神威)…べ、別に…っ風邪ひいてないヨ。

(A)そうですか？

(神威)うん…。

じゃあ、俺、そろそろ戻るネ。

(A)もうですか？

(神威)もうって今11時だヨ。

(A)そんな時間ですか。

早いですね時間過ぎるの。

(神威)夜更かしは美容の対敵って言うじゃないか。

(A)あ、なるほど。

…て言うか、私美容ってあんまりしてないんですよね。

(神威)ふ〜ん(ってなに感心しているんだ！
早く出ないとなんか可笑しくなる。)

俺はドアを開けようとした。


─その時。

可笑しい…。→←部屋ナウ

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