地下道からの脱出 ページ20
「そう言えば、ここって一体…?」
「地下鉄の工事現場だろう。上に行けば、関係者用の出入り口があるはずだ。」
地下鉄の工事現場…、あそこか。
確か近くに大きな橋があった気がする。
逃げ道の確保やこの間の地図を書くためにこの町の地形や建物、工事現場などは大体覚えている。
何もない日に変装して一人で散歩がてら覚えていったのだ。
扉を開けて進んでいく。
辿り着いた場所にはは錆びた扉とリフト。
「これは…?」
「ゲートが閉まっているな。」
「この先が出口だと思うんですけれど…。
これだけ大きい扉、流石に力づくでどうこうするのは無理そうですわね。」
「そうだね。仮にできたとしても大きな音が立つから避けたい。」
能力使えば出来るけど体力減ってるし、万が一戦闘になった時のために無理してここで使う必要はない。
「よし、別の道を探すぞ。」
別の道…か。さっきのリフトが使えるんじゃ？
カロンも気づいた様で私達を呼ぶ。
「ここにリフトがある。別のフロアから迂回できるかもしれんな。」
「行ってみましょう。どうせそれ以外に道はありませんわ。」
リフトに乗り込めば錆び付いたような嫌な音を立てて動き出した。
･･･ここってそんなに古いの?それとも海が近いから劣化が早いだけ?
上にあがり少し行くとドローンが見回っていた。
「ドローン…!こんなものまで導入してきますの…!?」
「大盤振る舞いだな。」
「どうやら本気出してきたみたいだね。」
まあ、動きは単調だから何とかなるけど。
「もし、ラプラス中の駅や関係者で入り口全てにここまでしているんだとしたら…。」
「だいぶ厄介だね。」
それだけで移動手段がかなり限られる。
つまりそこに警察を配置すれば少ない人数でかなり強固な警備にすることが出来る。
バカだと侮っていたけど、ビルでの出来事が私達とリッパ―の一騎打ちの舞台を用意するためだとしたら…。
「かなり、面白そうだね。」
「何か言ったか?」
「いや、何でもない。とにかくここを早く出よう。
幸いドローンの動きは単調だから簡単に掻い潜れる。」
「そうだな。ただ、アクエリアスの時とはわけが違う。戦って破壊するような騒ぎは避けるぞ。」
確かに。破壊音を聞きつけて警備が来るかもしれないしね。
ドローンは二体。それなら…。
私達はドローンの後ろを気付かれないように着いて行く。
三体、もしくは四体だったら難易度は高かったが二体のおかげで楽にリフトまで辿り着く。
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夜桜夢遊(プロフ) - スイさん» ありがとうございます！これからも楽しんでください！ (2020年7月19日 20時) (
レス) id: 55ced09323 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 面白かったです！続き待ってます！更新頑張ってください！ (2020年7月19日 16時) (レス) id: da4fd86884 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ルナさん» 出来ました！タイトルはアルビノのエルフの少女は物凄く人見知りです。 (2020年6月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 良いですよ！私が更新して、貴方が更新しますよ。pasuはkaku1です。 (2020年6月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 星猫さん» 良いですよ!!ただ、合作は初めてなので色々と教えてもらうことになると思いますがそれでもいいならですけど。 (2020年6月14日 9時) (レス) id: 55ced09323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜夢遊 | 作成日時：2020年5月27日 19時
