カロン先生の堕天講座！ ページ17
「…大丈夫か？」
あれから私達は地下道で途中下車(飛び降り？)をして身を隠している。
「ずいぶん派手な脱出でしたわね…。電車に飛び移るなんて…。
一歩間違えれば、自爆でしたわよ…。」
「あの場からは、とにかく早く離れる必要があったからね。
流石にアレはまずい。」
体の再生をしつつノエルに言う。
殴られたことで悪化してるからなぁ。
でも、この程度で済んだことを喜ぶべきか。
「Aの言う通りだな。あの男…リッパ―は危険だ。」
「や、やられた傷は大丈夫ですの…？」
「うん。ちょうど再生が終わった。もう動けるよ。」
「す、凄いですわね…。それも能力ですの？」
「いや、不老不死になった時の副産物。そんなことよりも…。」
カロンと向き合い聞きたかったことを尋ねる。
「堕天って、いったい何なの？」
「…奴はどう変化していた？」
「ど、どうって…。」
「魔法陣みたいのが浮き上がったり、目の色が変わったり？
あとは攻撃の威力が桁違いに上がっていた。」
「あ、それと黒っぽいオーラも纏っていましたわ。」
「そうだ。それらの特徴が意味することは一つ。
魔人の『
「だ、堕天…？」
「悪魔との契約を結んだ魔人に起こり得る現象の事だ。
悪魔との契約を抱えたまま、いつまでもその契約に対して強い意志を抱き続けていると…。
契約による悪魔の力が増幅し、ああなる。」
え、怖っ。普通に人間やめてるよね。
というか、説明してくれたのはありがたいけどよく分からない。
「ち、ちょっと難しいですわね。」
「そうだな…契約を『毒』だとでも考えろ。リッパ―で例えてやろう。
奴は自分を『正義の魔人』だと言っていたな。」
「…言ってましたわね。」
「うん。」
「それはつまり、悪魔の契約で『正義』を願った魔人だという事に他ならない。
すなわち、悪魔と契約し『正義』のためにあの『全身が刃物になる』毒を受けた…。」
なるほど…。
「毒を受けた時点で契約は終わり。
代償も支払って、すでにリッパ―と悪魔の縁は切れているだろう。」
まあ、そうだよね。
悪魔がセットになって動く必要はないし。
「しかしその毒は、人間にとって強すぎる、生きた毒だ。
リッパ―が『正義』を強く意識するたびに、どんどんリッパ―の全身を蝕みながら成長していくのだ。」
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夜桜夢遊(プロフ) - スイさん» ありがとうございます！これからも楽しんでください！ (2020年7月19日 20時) (
レス) id: 55ced09323 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 面白かったです！続き待ってます！更新頑張ってください！ (2020年7月19日 16時) (レス) id: da4fd86884 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ルナさん» 出来ました！タイトルはアルビノのエルフの少女は物凄く人見知りです。 (2020年6月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 良いですよ！私が更新して、貴方が更新しますよ。pasuはkaku1です。 (2020年6月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 星猫さん» 良いですよ!!ただ、合作は初めてなので色々と教えてもらうことになると思いますがそれでもいいならですけど。 (2020年6月14日 9時) (レス) id: 55ced09323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜夢遊 | 作成日時：2020年5月27日 19時
