白髪少女のトリップ記４

逃げるが勝ち!! ページ16

まあ、私に聞いてるわけじゃないから言葉にはしないけど。

「わ、わたくしは…。」

そう言って、ノエルは言葉に詰まった。
ぶっちゃけ今はその答えを探している途中。
リッパ―はタイミングが悪かったとしか言いようがない。

「…がっかりだ。
その程度の意志しか持たない奴が場当たり的に、フーゴを倒したってのか…。
そんな奴のせいで、俺の正義は閉ざされあいつは暗い監獄の中…。
…もういい。これ以上貴様らと話すことはない。」

そう言うとリッパ―の姿が変わった。
魔法陣のようなものが体に浮かび上がり目は白い部分が黒、瞳が赤に。
明らかにまずいと感じた。

「堕天(だてん)。」

「…!!」

隣に立つカロンが明らかに動揺する。

「こ、これは一体…!?」

「ノエル・チェルクエッティ。これが、貴様と俺の信念の強さの違いだ…!」

消えっ…!!
瞬時に発動した見聞色で攻撃を避ける。
ノエルもカロンが避難させ無事だ。

「馬鹿な…"堕天"だと…!?それならこいつは…!!」

信じられないという風に冷や汗を垂らすカロン。
堕天が何かはわからないけど明らかにさっきより威力が上がっている。
もしかしたら悪魔の実の覚醒みたいなものかもしれない。

「な、何ですの、それは…!?」

ノエルが疑問を口にしたとき汽笛が聞こえた。

「死ね…!!」

これ以上の戦闘はおそらくまずい。
列車が来たら乗り移ろう。

「飛ぶぞノエル、A！」

どうやらカロンも同じことを考えていたらしい。

「はい!?」

「掴まっててね!!」

未だ理解のできていないノエルを連れ、タイミングを合わせて列車に飛び移った。

カロン先生の堕天講座！→←黒煙の中からは…?

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