迷子になったと思ったら世界が違った件について

迷子2 ページ3

回想

エマ「やっぱり人数が増えたから食材の減りが早いね。」

A「ユウゴ達は今手空かないと思うし私行ってこよっか？」

レイ「駄目だ。
お前が行ったら迷子になって戻って来れねぇだろ。」

A「酷っ。流石にもう覚えたよ。」

レイ「本当か？」

A「本当だって。」

レイ「戻って来れなかったら金輪際単独行動禁止な。」

A「わかった。」

回想終了

そうだよ。食材の減りが早いから探しに森に入ったんじゃん。なんでいつの間にか山にいてよくわかんない鬼と使った事のない刀で戦う羽目になったの？

はぁ、考えてもしょうがないか。

とりあえず持ち物確認してここから出る方法を探さないと。
鞄を開けて刀以外の今持ってる物を確認する。

・小刀
・ムジカからもらった薬
・同じく香草
・ボトルに満杯の水
・森で採取した野草
・同じく薬草
・救急セット
(包帯、消毒綿、絆創膏、ピンセット、ガーゼ、湿布)
・タオル

つまり弓矢と銃以外全部ある…と。
まぁこれだけあれば生き残れるね。


つ、疲れた。出口を探して4日目。
行けども行けども見つかるのは鬼ばかり。
昨日から人の姿もあまり見なくなった。
持ち前の方向音痴で一向に出れる気配も無い。

鬼1「人間だ、人間がいるぞ。しかも稀血だ。」

鬼2「俺の獲物だ！」

鬼3「いや、俺のだ！」

見つかった！しかも3体。
考え事してて痕跡に気づかなかった。
逃げ道はない。

刀を構え最低限の動きで仕留める。
この4日で大分刀の扱いにも馴れた。
切り落とした腕を足場にして首を切る。

あと2体。幸いここの鬼達には協力や戦略という言葉がないので簡単に動きが読める。殴りかかって前のめりになったところを後ろから押し倒し首を切る。

ラスト1体。体のサイズが今までの2体よりも断然に大きく強さも違う。強さを例えるなら今までの2体が野良鬼でこの鬼はハウスの警備鬼。
ソンジュよりは弱い。

鬼2「死ね！」

やばい。爪が掠り頬から血が流れる。
幸い深くは無いがじくじくと痛む。
まずはこの腕をどうにかしないと…。
6本の腕が妨害してなかなか首に刃が届かない。

？「伏せて！」

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