【文スト】宿題が終わらないので飛び降りたらトリップした。

18が終わらない ページ22

中原VS太宰のリアルサドンデスマッチは今、中原が大分有利な感じ。


でも太宰は捕まるのが計算通りな訳だから、この後絶対何かを仕掛けてくるに違いない。


ボーーーーーッと二人をみていれば、不思議な事に太宰と目が合う。


あるぇぇ？気配消してるのにー。


可笑しいな。


そんな事を考えている間にも、太宰は着々と追い詰められて行く
やがて太宰は中原によって壁に押さえつけられ、ナイフを当てられる。


あ、太宰ピーンチ


だが、一向に中原は太宰を仕留めようとしない、それ所か中原はいきなり太宰から2.3m程距離をとる。


どうやら何か話しているようだ。


……フムフム


詰まり、太宰は人虎関連の情報を手に入れにきたと。
後、恐らくだが中原への嫌がらせも兼ねてだろう。
中原…………ご愁傷様としか言いようが無いな。







「二度目は無くってよ！」


プッ


聞こえて来た言葉に僕は笑いを抑えきれなかった


そして先程の中原の黒歴史になるであろう”アレ”はキッチリとカメラに抑えてある。


本当、中原ご愁傷様。


僕盗撮の才能有るかも。しないけど


中原は既に地下を出て行ったようだ。
詰まり此処には僕と太宰の二人きりと言うわけだ、最悪、本当最悪。


「出ておいでよ、A。いるのだろう。」


やっぱりバレてたか、まぁいいや。


「やぁ、太宰。
最近はよく会うねぇ、いつから気付いてた？」


「視線が痛くてねぇ、確信したのは吹き出し笑いだがね。」


畜生。


「随分と僕の相棒を可愛がってくれたじゃん。」


大きな収穫(中原黒歴史)は有るけど


「久しぶりの再会なんだ
この位の仕込みは当然だよ。」


あっそう。と僕


素っ気ないねぇ。と太宰


「じゃあ、僕もう行くから。」


次の任務の時間が迫っている


僕は出口へ向かって歩き出す。


「おや、もう行くのかい？」


「誰かさんが居なくなったせいで、数年前から僕は大忙しだよ。嗚呼！本当めーわくな奴！」


後ろから太宰の笑い声が聞こえて来るけど、極力無視して脚を動かす。


直後、僕は背後から感じた気配に、その場から飛び退こうとするが、手遅れ。


チッ


「釣れないねぇ、少しぐらい良いじゃぁないか。」


「だからと言って、後ろから抱き付く奴がいるか。」


「あのさ


僕に恋焦がれようが、どう思おうが知ったこっちゃ無いけど、僕は拒否も承諾も返事さえも返せないからね。


それじゃあ。」


そう言った僕は、太宰の腕を解いて部屋をでた。

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