54夜 今すぐぶっ飛ばしてやる ページ10
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降りしきる大雨の中、私は屋根の上にあがるというなんとも不思議なアホとしか思えない状況で先程までの姉弟ゲンカを間近で見ていた。
当然びしょ濡れ。何してんだ私。
しかし、なんか嫌な予感がするなぁ……なんて思っていたらやっぱりこれだよ……
絶望にくれた殿下の顔には、もはや希望と呼ぶべきものは、一欠片も残っていないように見えた。
こんなふうになるまで…
この人は一体、どれ程の時間、
自分の運命に抗ってきたのだろう……
心の底では、分かっていたはずだ。
届かないことも、分かってもらえないことも、
それでも、諦めることだって、辞めることだって、
死ぬことだって……出来なかったんだ。
殿下は仇を取るという使命に、がんじがらめに拘束されてしまっている。
その使命が果たされるまで、殿下が自由になることはない……
こんな運命、残酷過ぎるよね……あまりにも…
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______________そんな矢先、
突然全身に寒気が走った。
殿下のザガンの力が一気に強くなる。
武器化魔装でもしたのか？いやでもなんで？
理由が見えん……つか、いつもより…
いささか力が強すぎないか？
これは武器化魔装の強さじゃないぞ……
あれ？って事はもしかして……？
「まさかあの人ッ、宮中で全身魔装しやがったのかぁぁぁぁ！！！！！？？？
ここ金属器使い5人もいるのに？！ましてやマギもいるのに？！いくら白瑛さんの発言に腹が立ったからって帝都ぶっ壊したら流石に殺されるだろうが！！バカなのかあの人は！！クッソ今すぐぶっ飛ばしてやるあのKY野郎！！」
そんなこんなで私はあろうことか自分の主君に罵詈雑言を撒き散らしながら全力で殿下を叱り飛ばしに行ったのであった。
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建物が崩壊する音が連鎖し、謎の黒い光とザガンで急速成長させた植物がチラリと見える。
しかし、なんとまぁ運の良いことにこの大雨で音がほとんどかき消されているではないか。
夕立が降ってよかったね本当に
後で自然界の神様にこうべを垂れとけKY野郎
木の上から屋根に飛び降りて眼下を見ると……
殿下が全身魔装をしたまま、ぶっ飛ばされ、
側には謎の神官集団の奴らとダンゴさん。
そして…
皇帝、練玉艶……
ラッキーアイテム
モルさんの眷属器。見るだけでok。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ウラト - ぱないのって物語シリーズですよね！ (2016年5月4日 2時) (
レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット廃人のネト充 - ジュダルのあだ名がめっちゃ笑えるｗｗｗｗ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 7c3141a3a4 (このIDを非表示/違反報告)
らいむめろん - 永らくご無沙汰して申し訳ありません！一身上の都合により更新が遅れます。本当にごめんなさい……皆様これからもよろしくお願いいたします。 (2016年1月5日 18時) (レス) id: 2a8f9b99d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 続きが楽しみ！更新頑張ってね！ (2015年12月15日 21時) (レス) id: 1294923381 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています^^ (2015年12月13日 17時) (レス) id: d0082e23f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいむめろん | 作成日時：2015年7月23日 20時
