52夜 紅三兄弟の憂鬱 ページ8
例のあいつが姿を消したあと、しばらくして一番最初に口を開いたのは紅覇だった。
「……ねぇ炎兄。あいつ本当何者なの？白龍の従者だって言ってたけどさぁ。
ねぇ明兄もなんか知らない？」
「いいえ。ただ、戦から帰還した白龍についてやって来たところから鑑みると、
白龍の留学から黄牙での戦までの期間で従者になったと考えるのが自然でしょう。白瑛殿にも話を聞いた方が良さそうですね。」
「あの女、Aだっけ？あいつ敵なの？味方なの？結局あんま はっきりしないまま終わっちゃったけど。」
「……そうだな。まだ奴の事に関しては、何もかもはっきりしない事ばかり。
今のまだ曖昧な情報で敵か味方かを判断するのは危険だ。
さっきは自分は煌帝国の味方だとか言っていたが、ひょっとしたら既に煌帝国の味方でさえ無いのかもしれん…」
「そうですね……あ、そういえば兄王様。彼女を見て少し気にかかった事があるのですが」
「本当か？」
「さっすが明兄！で、なになに？」
「いや、彼女の容姿の事なのですが、
以前文献で読んだ事がある術師の特徴に瓜二つなんですよ。」
「術師？なんだそれは。」
「歴史好きの兄王様でも知りませんか……
まぁ、殆どそうゆう表舞台には出てこないので当然ですが、
その術師の家系は、代々唐突に現れては歴史を裏で動かしてきた、
まさに幻の一族なのです。
そして彼らは未来を予見する力を持っていると言われ、
およそ2500年ほど前の記録には、
『アイオロフの民』と記述されています。
そしてさらに1300年ほど前の文献にこんな事が書いてありました。
『純白の髪と翡翠の瞳の巫女、我が神前に現れ煌国の行く末を予言す「煌、先の未来天下の大帝国と成る。しかし愚かなる王により呼び寄せられる滅びの時、世界の行く末をを指し示す羅針盤の如し」』
と……お分かりとは思いますが、この予言はまさしく今の我々の状況と一致しています。
天下の大帝国。そして愚かなる王により呼び寄せられる滅びの時、世界の行く末を示す羅針盤…
不可解なものもありますが、この予言が正しいのであれば、我が国とてただでは済みません。
しかも、純白の髪に翡翠の瞳。
彼女はもしや、そのアイオロフの民の末裔なのでは？」
「じゃあ、あいつには未来が見えるって事？」
「いや、まだそうと決まったわけではない……
白龍とは、少し距離を置くか…………」
ラッキーアイテム
モルさんの眷属器。見るだけでok。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウラト - ぱないのって物語シリーズですよね！ (2016年5月4日 2時) (
レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット廃人のネト充 - ジュダルのあだ名がめっちゃ笑えるｗｗｗｗ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 7c3141a3a4 (このIDを非表示/違反報告)
らいむめろん - 永らくご無沙汰して申し訳ありません！一身上の都合により更新が遅れます。本当にごめんなさい……皆様これからもよろしくお願いいたします。 (2016年1月5日 18時) (レス) id: 2a8f9b99d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 続きが楽しみ！更新頑張ってね！ (2015年12月15日 21時) (レス) id: 1294923381 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています^^ (2015年12月13日 17時) (レス) id: d0082e23f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らいむめろん | 作成日時：2015年7月23日 20時
