番外編 赤い少女と白い少女 ページ49
「あ、またあの子だ……」
領主様の庭の草取りをしていた時に、
一際大きな岩を持ち上げて運んでいる子、
例の赤髪を
今日も見かけた。
「なぁ…あの子、なんかものすごく強い少数民族の末裔なんだと」
「だからあんなに力があるんだな…」
「あの歳で…変な奴」
周囲からはよくそんな風に言われているが、
私は別にお気に入りがどうとかにはそんなに興味がなかった
だから別に、赤髪と唯の少女なんだと思っていた。
そんなある日のこと、
私は隣街にある鉱山への働き手として派遣された
その中に、あの赤髪もいた。
当然よく働いていたし、大の大人よりも何倍も頑張って石炭を運んでいた
正直、やり過ぎでは…と思うほど。
(あれじゃあ次期に体調崩すんじゃないか…)
それから二日後、
「おい、なにやってる！さっさと運べ！」
赤髪は、何度も何度も鞭で打たれ、
全身に血が滲んでいた……
「おい、あいつ鞭打たれてんぞ…」
「初めて見たな」
「いい気味だ。存分にやって貰えばいいさ」
周りは見向きもせず、
ひどい奴らは薄く笑って通り過ぎる
仕事が終わる頃には
赤髪は全身傷だらけだった。
ボロ小屋の宿舎についても、
結局、誰も話しかけようとはせず
赤髪も一向に動こうとしない…
.
.
.
.
しゃあねぇ……
.
.
「はい これ食べて」
「……！」
「あんた腕に発疹出てるし、多分疲労でストレスたまったんだろうね
この薬草、苦いけど疲労に効くから。食え」
周りの奴らも驚いて目をみはる。
「そいつに気を使ったって意味ねぇよ
大体、働いてないのが悪いんだろ！」
「あんたもそこまで働いてないでしょ」
「んだと！？」
「この子の今までの働きを考慮すれば、あんたのノルマ3倍くらいはいってるね
それくらいで威張んな」
「だってそいつはもともと力強ぇし、罰せられたことだって…」
「この子はあんたよりももっと長くここで奴 隷やってんだよ。
それに、才能のせいにするなんて大人気ないとか思わないの？
他の人より何倍も耐えて、努力してるこの子と
努力もせず他人を嘲る事しか出来ないあんた、
どっちが凄いかとか
一目瞭然だろうがクズ」
次の日からまた赤髪は復帰して働き始めた
残念だが、私はそのあと
一度もあの赤髪とは会うことは
無かった
ラッキーアイテム
モルさんの眷属器。見るだけでok。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ウラト - ぱないのって物語シリーズですよね！ (2016年5月4日 2時) (
レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット廃人のネト充 - ジュダルのあだ名がめっちゃ笑えるｗｗｗｗ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 7c3141a3a4 (このIDを非表示/違反報告)
らいむめろん - 永らくご無沙汰して申し訳ありません！一身上の都合により更新が遅れます。本当にごめんなさい……皆様これからもよろしくお願いいたします。 (2016年1月5日 18時) (レス) id: 2a8f9b99d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 続きが楽しみ！更新頑張ってね！ (2015年12月15日 21時) (レス) id: 1294923381 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています^^ (2015年12月13日 17時) (レス) id: d0082e23f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいむめろん | 作成日時：2015年7月23日 20時
