89夜 預言者 2 ページ45
「アイオロフの……民？」
「そうさ。貴方がた王の選定者と同じように
歴史の節目に現れては、
王を導き、国の行く末を予見し、
その先の世界の指針を示す一族。
まぁ、王の羅針盤と呼ばれることもある。」
「……羅針盤？？」
「あーぁ、顔に堂々と意味不明って書いてあるね。これじゃあ説明のしようがないな……
ま、私はねシェヘラザード。貴方を助けに来た者だ。迷った時は、いつでも打ち明けておくれ。
私は常に、正しい方角を指し、貴方を導く。
それだけは信じて良い。」
「…………とにかく、貴方は私の味方。って
ことで良いのね…」
「そういうことにしといてくれるかい？
あまりにも突然すぎるから難しいと思うけど」
「突然すぎよ……
こんな老体の前に出てくるくらいなら、もっと他を当たればいいのに。
私なんて、きっともうすぐ死ぬのだから……」
「…………シェヘラザード。私がなぜ他の誰でもなく、貴方のところへ来たと思う？」
「…さぁ？私がレームのマギだから？」
「それもある。しかし一番の理由は、
貴方が レームを導く存在だからだ。」
「……私が？」
「そうだ。
貴方はさっき、『もうすぐ死ぬ』と言ったね。
残念ながらそれは出来ない。
貴方にはまだ、すべきことがある」
「不思議なことを言うのね。
マギであろうとも、
死からは逃れられないわ。」
「私が言ったのは『もうすぐ』というところだ
言い換えるなら……
貴方は『まだ』死ねないんだよ。
今後のレームは、貴方が導かなければならない。
少なくとも、後継者が現れるまでは」
「そう……」
「おや。やけに素直に信じるね」
「信じたわけではないわ。
でも、まだ私に役割があるのなら
この手で……レームを守ることができるなら
それもいいと思っただけ」
「愛国心に満ち満ちているねぇ〜
貴方はいい先導者になるよ」
「ところで、早速だけど……エルヴィン。」
「何かなシェヘラザード？」
「…………道を、示してほしいの。
私と、民達と、このレーム帝国の…………
進むべき道を…………示してほしい。」
「…………いいでしょう。
我、エルヴィン。王の羅針盤の名にかけて。
貴方を導いて差し上げましょう。
ラッキーアイテム
モルさんの眷属器。見るだけでok。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ウラト - ぱないのって物語シリーズですよね！ (2016年5月4日 2時) (
レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット廃人のネト充 - ジュダルのあだ名がめっちゃ笑えるｗｗｗｗ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 7c3141a3a4 (このIDを非表示/違反報告)
らいむめろん - 永らくご無沙汰して申し訳ありません！一身上の都合により更新が遅れます。本当にごめんなさい……皆様これからもよろしくお願いいたします。 (2016年1月5日 18時) (レス) id: 2a8f9b99d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 続きが楽しみ！更新頑張ってね！ (2015年12月15日 21時) (レス) id: 1294923381 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています^^ (2015年12月13日 17時) (レス) id: d0082e23f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいむめろん | 作成日時：2015年7月23日 20時
