84夜 女としての尊厳 ページ40
ムーside
「猪は……黙ってろ！！！！！」
黄金の鋭い眼が
一瞬にして俺を射抜き、
一喝したその咆哮は
俺の動きを一瞬停止させるほど凄まじかった。
ただ、それでもほんの少しだった………………
筈なのに…………
「なッ…！！」
自分の目でも追えないスピードで、
おまけに首を狙われていた。
(あの速さだと…下手すれば折られかねない…！)
「筋肉が緊張しすぎだよ。それじゃ逆効果だ」
そして気づけば上にいる。
(並の人間に、あそこまで飛び上がる脚力なんて無いはずだ……！！
あの子は、一体……！)
眼が少女に釘付けになり、初めてこの得体の知れない敵に、
恐怖を、感じた……
だが…
「だからこそ、手加減はなしだ！！！！！」
頸動脈を狙った剣を弾き飛ばして驚いた少女を尻目に、
俺は渾身の力を持って
少女の体に、
剣を叩き込んだ。
のだが……
.
.
.
「我ながら大人気ないことするね」
「は…？」
体を貫いたはずの剣はその横の虚空を切り裂き
剣を持った腕は少女に締め上げられ、挙げ句の果てに首と脇の下に足を挟まれて身動きが取れない。
お分りいただけるだろうか。
こやつスカートなんだが。バッチリ見えてるんだが！おい！
「お前に女としての尊厳はあるのかァァァァァァァァ！！！！！！！」
「力でダメなら関節技で〜♪」
「訊けよゴルァァァァァァァァァ！！！！」
そのまま肘を思いっきり捻られ、
とにかく俺は、
こいつのあまりの女としての尊厳のなさと、
この壊滅的な性根の悪さと、
そのうちに潜む何かわからないドス黒さに
なんかもう腹が立ってどうしようもなく、
全身から怒気を吹き出して
横っ腹を狙ったのである。
完全にヤケクソだった。
だが、次の瞬間
少女の体がカクンと折れ、俺はあまりの手ごたえのなさに驚いた。
何事かと思っていたら、
「ぎゃははははは！！！ちょ…マジくすぐんのだけはやめてぇぇぇぇぇ！！アハハハ！！」
「…………？」
ちょん
「(*つ▽`)っ)))ｱﾊﾊﾊ☆」
ちょん
「(*ノ∀＾)ノ゛))アヒャヒャ」
「…………」
「｡ﾟ(ﾟ＾∀＾ﾟ)ﾟ｡ウハハハハハ！！」
ムー&アリ「チョロ過ぎだろぉぉぉ！！！！」
ラッキーアイテム
モルさんの眷属器。見るだけでok。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ウラト - ぱないのって物語シリーズですよね！ (2016年5月4日 2時) (
レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット廃人のネト充 - ジュダルのあだ名がめっちゃ笑えるｗｗｗｗ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 7c3141a3a4 (このIDを非表示/違反報告)
らいむめろん - 永らくご無沙汰して申し訳ありません！一身上の都合により更新が遅れます。本当にごめんなさい……皆様これからもよろしくお願いいたします。 (2016年1月5日 18時) (レス) id: 2a8f9b99d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 続きが楽しみ！更新頑張ってね！ (2015年12月15日 21時) (レス) id: 1294923381 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています^^ (2015年12月13日 17時) (レス) id: d0082e23f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいむめろん | 作成日時：2015年7月23日 20時
