77夜 大きな秘密 ページ33
こんな時間に、しかも一回寝たら絶対起きない爆睡魔に出会うなど、
一体、誰が想像しただろうか。
というかそもそも、こんな夜更けに稽古場に来る理由なんて無いはずだ……
まさか………
女性と待ち合わせでもしてんのかこのロリコン一角獣……！！
いやでも、魔力操作がどうとか言ってたからそれは無いか……
じゃあ……なんだっていうのよ……？
柱の影から少しだけ覗くと、
確かにそこには、アリババさんがいた。
でも……ある一点だけ、確実に変だ…………
アリババさんの剣が、腕が、全身が……
赤く……燃えている…………………？
そして私の見ている前で、より一層炎が大きくなり、
武器の形が変化した。
黒く輝き、炎をまとった大剣。
その中央に光る、
見覚えのある、八芒星……………
煌帝国で聞いた、殿下の声が蘇る
『今レームの闘技場(コロッセオ)で剣闘士をやっている』
ウソだと、思いたかった。
『正体は隠しているだろうが、
そいつは俺と同じ____________________』
「……やっぱ、まだ半身魔装までが限界だな。
そういえば……白龍は、誰にも教わらずに
魔装できてたんだっけ……羨ましいなぁ……俺にもそんな才能あればいいのに」
たった今、私は確信してしまった。
なんで、気がつかなかったんだ……
この人は……
この人こそが…………
・・・・・・・
炎の金属器使い………アリババ・サルージャ。
殿下が、危険だと示唆した人物であり、
場合によっては、
殺さなければならない程の、相手…………
.
.
.
……私は、ゆっくりと溜息をつき、
レームに来てから今までの時間を振り返った。
身寄りもなく、一人さまよった夜
スリから全力で自分を守ろうとしてくれた
部屋も与えてくれて
暖かい食事も
同じ生活をして
同じ場所で剣を交えたあの日…………
私を、明るいところへ連れて来てくれた、
大事な人……
だけど_______________
「……ごめん…アリババさん。
やっぱり私には……
貴方の側は……眩しすぎた…………
さよなら。」
私は、
暖かい炎に背を向け、暗闇へと歩き出した。
その少女の周りで、
かすかに黒きルフがざわめいた。
ラッキーアイテム
モルさんの眷属器。見るだけでok。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ウラト - ぱないのって物語シリーズですよね！ (2016年5月4日 2時) (
レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット廃人のネト充 - ジュダルのあだ名がめっちゃ笑えるｗｗｗｗ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 7c3141a3a4 (このIDを非表示/違反報告)
らいむめろん - 永らくご無沙汰して申し訳ありません！一身上の都合により更新が遅れます。本当にごめんなさい……皆様これからもよろしくお願いいたします。 (2016年1月5日 18時) (レス) id: 2a8f9b99d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 続きが楽しみ！更新頑張ってね！ (2015年12月15日 21時) (レス) id: 1294923381 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています^^ (2015年12月13日 17時) (レス) id: d0082e23f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいむめろん | 作成日時：2015年7月23日 20時
