72夜 走ってばかり…… ページ28
アリババ side
とにかく今朝はものすごく大変だった。
昨日帰りが遅くなったせいか、朝一番の試合のことなどすっかり頭から抜け落ちていた。
まったくもって自分を呪いたい……
まぁ、そんなこんなで俺は朝食も取らず剣だけ引っつかんで家を飛び出してきたという訳だ。
でもさすがになんか腹に入れといた方が良かったかなぁ……きっつ……
「ハァッ、ハァッ……」
「あれ、剣闘士のアリババさんかい？まったく、約束の時間よりもう10分近くも遅れてるよ？どういうことか説明してもらえますかねぇ〜？」
「はぁ〜……すいません…もう客入ってますよねぇ…あぁ〜どうしよう……」
「お、おい……まぁ、そう落ち込むなよぉ、アリババさん。
剣闘士が遅れることなんてよくあることだ。
代わりに、奴 隷にでもやらしときゃあ問題ないから。」
「えっ……ど、奴 隷にやらせるなんて……」
「もともとそのために彼奴らがいるんだろう」
「でも、俺の代わりになんて！！」
しかし突然、闘技場の方で人々の歓声が轟いた
「あ？なんでいきなり試合始まってるんだ？
俺にも知らせてくれりゃあよかったのに……」
「まさか…もう奴 隷が……
すいません！俺、ちょっと見てきます！！」
「え、ちょ、アリババさんまだ色々と手続きが！！アリババさん！」
俺は静止を振り切って闘技場へと続く道を駆け抜けた
……俺が遅れたせいで、なんの罪もない奴らが殺されるなんて……
そんなの、アラジンやモルジアナに顔向けできねー……
止めないと！！！
いくつ目かの角を曲がり、途中兵士とすれ違い
俺は史上最速とも言える速さで観客席まで辿り着いた
飛び交う歓声。怪物の雄叫び。
観客の合間を縫って最前列に出る
ちょうどその時、
闘技場の真ん中で、
怪物を前にした、たった一人の少女が、
大きく声を張り上げた。
「私の名前はA！！！
この度、剣闘士アリババ・サルージャに代わり、
この場で剣闘をさせていただく事となりました。
そして同時に、
この戦い、
私が勝てた暁には、私は新たな剣闘士として、
この闘技場に迎えられることとなります。
皆様の前で証明して見せましょう……
私が、レームの誇り高き剣闘士にたるものであるということを！！！！！」
試合開始の鐘が、闘技場に響き渡った。
ラッキーアイテム
モルさんの眷属器。見るだけでok。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ウラト - ぱないのって物語シリーズですよね！ (2016年5月4日 2時) (
レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット廃人のネト充 - ジュダルのあだ名がめっちゃ笑えるｗｗｗｗ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 7c3141a3a4 (このIDを非表示/違反報告)
らいむめろん - 永らくご無沙汰して申し訳ありません！一身上の都合により更新が遅れます。本当にごめんなさい……皆様これからもよろしくお願いいたします。 (2016年1月5日 18時) (レス) id: 2a8f9b99d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 続きが楽しみ！更新頑張ってね！ (2015年12月15日 21時) (レス) id: 1294923381 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています^^ (2015年12月13日 17時) (レス) id: d0082e23f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいむめろん | 作成日時：2015年7月23日 20時
