59夜 旅立ち ページ15
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ついに…レームへの出港日。
そんなに重要度の高い外交船じゃないのにも関わらず、
なぜかヒゲさんトリオ＋高飛車さんまできている
白瑛さん(平和ボケさん)は忙しくてどうしても出てこれないらしい
もちろん殿下も不機嫌そうな顔をしながらもまっすぐと前を見据えている
だから表情がバレバレなんだってあんた。
荷物の積み下ろしの間、私は新しく手に入れた武器を太もものベルトに隠し、服の上からそっと触った。
冷たい金属の感触が心地いい。
立場上の問題とその場の雰囲気から、
出発前に殿下と話をする事は出来なかった
話をすれば……それだけ怪しまれる。
武器も同じだ。
だから、殿下も私も、目を合わせないようにしている。
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______________もしかしたら死んでしまうか
もしれない
そんな中で話せないのは少し寂しいけれど。
法螺貝の音が響く。
「なに？もう出航なわけ？早いなぁ…」
荷物を背負って船に乗り込む。
そして私は横目で殿下を見た。
ほんの一瞬視線が絡み、そして離れる。
私の能力を使えば、
ほんの一瞬でも感情を読み取るには充分だ。
__________…必ず、使命を果たし、
生きて帰ってこい……__________________
船が港から離れたとたん、殿下は背を向けて歩き出した。
ヒゲさんたちもたくさんの兵士たちを引き連れて港から離れていく。
海風に髪をなびかせながら、私は剣を取り出し、静かに自分の首筋にあてた。
蒼く冷たく光る宝石は、
殿下の目と同じ。
私は常に、あなたのそばにある……
またいつか、この国に、
必ず帰ってこられるように……
私は長く伸びた髪を掴み、
漆黒に光る刃で
純白を断ち切った。
不揃いな髪ではあるが、
この刃で最初に切るものとしては、
一番相応しいものだ。
切った髪は海に捨てた。
新たな世界への旅立ちの証として、
またいつかこの場所に戻れるようにという願いを込めて。
______________きっと戻ってくる。
未来が見える私にも
そこまで先の未来はわからない。
けれど、
生涯つかえる主のために
戻って来なければならない。
私の冒険は、
まだ、始まったばかりだ。
ラッキーアイテム
モルさんの眷属器。見るだけでok。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ウラト - ぱないのって物語シリーズですよね！ (2016年5月4日 2時) (
レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット廃人のネト充 - ジュダルのあだ名がめっちゃ笑えるｗｗｗｗ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 7c3141a3a4 (このIDを非表示/違反報告)
らいむめろん - 永らくご無沙汰して申し訳ありません！一身上の都合により更新が遅れます。本当にごめんなさい……皆様これからもよろしくお願いいたします。 (2016年1月5日 18時) (レス) id: 2a8f9b99d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 続きが楽しみ！更新頑張ってね！ (2015年12月15日 21時) (レス) id: 1294923381 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています^^ (2015年12月13日 17時) (レス) id: d0082e23f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいむめろん | 作成日時：2015年7月23日 20時
