捌話 迷子ちゃん ページ10
・
・・・・迷子になってしまった
可笑しいな。
邪見様とりんと殺生丸様の後をついて歩いてただけなのに
どうして迷子になるんだろう。
目の前には木、森、草
の三緑。あ、地面の茶色もあるけど。
・
それにあんな状態でどうしたら迷子になれるんだよと思うけど
気付いたら周りに誰もいなかったのだから仕方がない。
「どうしたものか…
って、あの影は！」
見覚えのある姿を見つけ、歓喜の声を上げその一行に向かって駆け寄った。
**********
その頃、殺生丸一行はというと
「あれ、A？」
「どうしたりん」
「邪見様！Aがいなくなっちゃった」
「なにぃ!?」
Aからかなり離れたところでようやく
彼女がいないことに気付いた二人。
そして分かりやすく焦る邪見。
「(まずい、殺生丸様にばれてしまったらわしの命が…!!)」
そんな邪見の心理に全く気付かないりんは。
「殺生丸様！Aがいなくなっちゃった！」
「(りん、貴様ぁ!!)」
はらはらしながら殺生丸をちらりと見るが
殺生丸の表情は相変わらず無表情のまま。
そして邪見の予想を裏切るように『放っておけ』と言葉を返した。
「えッ」
「え！」
邪見とりんはそれぞれ驚きの声を上げる。
「よ、よろしいので…!?殺生丸様」
「おいてくの!?殺生丸様！」
しかし殺生丸は二人の言葉に返事も返さずに
颯爽と歩いていく。二人は顔を見合わせて首を傾げた。
「(だが、放っておくということはAが安全なところに居るということなのか…？)」
邪見が考え込んでいる間にも二人はかなり進んでいて。
「あ、待って！殺生丸様ー!!」
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RUKA(プロフ) - とても面白いです！！続きがとても気になります。更新頑張ってください！ (2021年2月3日 18時) (
レス) id: 4977de0b73 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - すごく面白かったです！！更新気が向いたらでもいいので頑張ってください！！ (2019年4月11日 18時) (レス) id: 5628b1917f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：�� | 作成日時：2018年7月4日 23時
