零話 はじまり ページ2
「気持ちいいね！」
「そうだね〜」
りんの元気な声に微笑みながら頷く。
今は旅の疲れと汚れを取るために
りんと二人で湯浴びをしている。
殺生丸様はどこかに消えたみたいだけど
いつもの事だし、邪見様が見張っていてくれてるみたいなので
安心して湯舟に浸かることができる。
・
暫らく二人で、くだらない世間話をしていると
突然近くの茂みから何か動く音が聞こえた。
体を湯船に浸けながら服と一緒に置いてあった刀に手を伸ばす。
邪見様が見張っていてくれるはずだし、
妖怪なんてことはないとは思うけど。
「下がってて、りん」
「うん…」
ガサッ
もう一度茂みが揺れる。
刀を鞘が付いたまま持ち上げ、茂みに向かって振り下した。
・
三度目の揺れで茂みから出てきたのは猿で。
「ウキーーッ!!」
びっくりした様子で茂みから飛び上がり、すぐに消えていった。
・
「ごめんね…」
罪悪感で項垂れる。
まぁ、妖怪とかじゃなくてよかったけど。
・
服も着替え終わって、邪見様のところに着く。
湯浴びの次は食べ物をとってこなきゃね。
「邪見様、りん、食べ物見つけに行こう？」
「うん！」
「何でわしまで…」
*
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RUKA(プロフ) - とても面白いです！！続きがとても気になります。更新頑張ってください！ (2021年2月3日 18時) (
レス) id: 4977de0b73 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - すごく面白かったです！！更新気が向いたらでもいいので頑張ってください！！ (2019年4月11日 18時) (レス) id: 5628b1917f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：�� | 作成日時：2018年7月4日 23時
