参拾肆話 ページ35
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いくつものスポットライトが降り注ぎ眩しさに目を細める。
司会の男は歪んだ笑みで声高らかに話し出す。抑揚を付けて面白おかしく、
「この娘は大変珍しい"混ざった子"です。きっと、世界征服も夢ではありません!!」
……????
えっと、あの、混ざった子ってなんですか?????
世界征服とか厨ニですか????
正気ですか????
「う"あっ!!」
バチバチバチと体に電気が走る。それと同時に吐き気や眩暈、耳鳴りが酷くなる。
痛い、なにこれ、
「見てください!!通常の人間ならすぐに息絶えてしまう程の電流を流しても微動だにしないその強さ。
……並み大抵のことなら、死にません」
「っ、ヶホッ、」
死にません、じゃねぇよっ、
現に少し咳をしただけでベシャッと血を吐いたし、これ絶対内臓やられてるし、なんなら平衡感覚すら無くなってきたから、
息をするのもやっとで、ほんとはもう諦めて意識を手放したいけど、待ちたいから、早く助けに来てよ、
確かめたいことがあるのに。
久しぶりに太宰さんに会ったのに、
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ここで死ぬ価値なんて微塵もねぇんだよ!!!
「それでは、100万からスタートです」
、だから
「助けてっ、お兄さんっ」
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作者名:拳銃 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月12日 23時