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参拾参話 ページ34

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ジャリジャリという音が響く部屋に私は連れてこられた。服は少しだけ豪華な赤いドレス。

こんなドレス着たのポートマフィアにいたとき以来だよ。こんな服着る機会なんて滅多にない。

嫌な臭いが漂っている。腐敗した臭いもある。血の臭いもある。もちろん嗅いだことない臭いも。

ポケーと壁側に寄りかかって目を閉じて考え込む。もう一度過去に戻って過去を知りたい。

探偵社に来た私を呼んだ子は誰なんだろう。私を拐った人と過去に飛ばした人は一緒の人なのかな。


チャリ…と音を立てて手を動かす。手枷に繋がる鎖を持ってる人が私をチラッと見る。

手をグーパーするだけなのですぐに逸らされた。


異能力、私も持ってると思う。

うーん、やっぱり転生してるんだから他の人とおんなじの使えたりするのか、


「に"ゃ!!」


いきなり首と手に繋がる鎖を引っ張られて変な声が出た。

私の主導権を握ってる男が笑う。


「行くぞ」


その瞬間頭がキーンとなった。



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作者名:拳銃 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年7月12日 23時

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