参拾弐話 ページ33
side玲音
姫さんが消えて3日が経った。
探偵社の推理で居場所は分かったがすぐにそちらへは迎えなかった。
場所は渤海。大規模なオークションの会場らしい。
横浜からそこまで行くのにとてつもなく時間がかかる。
連れ去ったやつが誰なのかはまだ分かっていない。
「っ、クソ、おいもっと早く行けねぇのかよ!」
「無理言うな。俺はこれが限界だ」
俺と兄貴と中原の3人で渤海に向かう。太宰も連れてくれば良かったけど俺の姿が解けてしまう。
太宰が探偵社の奴と来ると言っていたが大丈夫なのか…。
「あったぞ、あれだ!!」
船を見つけると俺の上にいた二人が飛び降りた。おいおいおい、
着地点間違ってんじゃねぇよなぁ!!?!!
船が豆粒のように小さく見える上空から躊躇なく飛び降りた。
俺もすぐに追いかける。
「はぁぁぁ!?此処じゃねぇってどういう事だよ!!」
「だから、うちの船は貨物用だと云ってるだろ。お主らが云ってる船はまだ黄海だ」
「おい玲音!早く飛べ!」
「ひとつ手前かよ!!玲音!!!」
え、この船じゃなかったのかよ。
おいおいおーい、俺そろそろ疲れてきたんだけどー。
でも、姫さんの方が大事だから飛ぶ。
こいつらも姫さんの事が大事だから。
「異能力:世界の逆転」
.
154人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:拳銃 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月12日 23時