彼女は傷つかない３［BTS］ (ページ38)

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episode 138 愛しさの間ページ38

テーブルにはシンヒさんが淹れてくれたコーヒーが、温かい湯気を立てながら漂っている。

ｼﾝﾋ「、、事情はわかったわ、、、はぁ、、かなりしつこくルカさんのことを聞いてくる子だとは感じていたけど、、、」

洗いざらい全て話した後、溜め息を吐きながら足を組み直すシンヒさんに再度申し出る。

自分がトラブルの元凶であり、誰も幸せな結果にはなり得ないことを痛いほど感じてるから。

ルカ「これ以上輪を乱して迷惑をかけたくありません、、、だから、、本当にごめんなさい、、」

ｼﾝﾋ「、、さっき私がルカさんに伝えたかったのはね？、、テヒョンが、、、彼らが貴方に家政婦として宿舎に帰ってきて欲しいって言って聞かないのって、、言いたかったの、、、今すぐとは言わないわ？、、ゆっくり考えてくれたらいいから、、、それくらいあの子達には貴方が必要なのよ、、」

優しく笑うシンヒさんはそう言って、私の髪を撫でた。

ルカ「少しの間、ゆっくり休みなさい。TREASUREの宿舎へは代わりの人を派遣させるわ、、、よく考えて、、それでも辞めたいのなら止めない。ルカさんの気持ちを優先する、、」

ルカ「、、、わかりました、、シンヒさんごめんなさい、」

ｼﾝﾋ「もう、、、バカね、、すぐに謝るその癖、直しなさい？、私は貴方の味方だから、、」

会社を出た後、外はすっかり暗くなっていた。

スマホを開くと、テヒョンからの大量の着信やメッセージ。

〜♪

ルカ「もしもし、、ごめんねテヒョン、連絡遅くなって、」

ﾃﾋｮﾝ「ずっと返事ないから心配してたんだ、、、今どこにいるの？ちなみに俺はね、、、」

ルカ「ん？、、どこに居るの？、、」

ﾃﾋｮﾝ「、、ここだよ？ルカ、、」

ルカ「、っ！！、テヒョン！？、、ビックリしたぁ、、」

突然後ろからハグしてきたのはテヒョンだった。

触れ合う頬は冷たくて、抱きしめる力は強くなる。

もしかして、、、ずっと近くで待っていてくれてたの？

ルカ「、、よくここに居るってわかったね、」

ﾃﾋｮﾝ「ふふふ＾＾もしかして〜って何となくね、、ルカ帰ろう、、これ見て！ユンギヒョンが海鮮チヂミ作ってくれたんだ！一緒に食べよ？」

屈託のないテヒョンの笑顔を見て、尚更胸の奥が締め付けられた。

一緒に居たい。その笑顔をずっと見ていたい。

愛してるから、こんなにも苦しい。