episode 137 不幸の上の幸せ ページ37
・・・アサヒの言う通りだ。
私たちはこれ以上一緒にいるべきじゃない。
俯いたまま掌を握りしめると、そこに手を重ねるアサヒは。
少し悲しそうな顔をしていた。
アサヒ「ごめんねヌナ、、、俺だって本当はヌナのこと大好きだしもっと一緒に居たかったけど、、、それ以上にジフ二ヒョンが悲しむ姿を見たくないんだ、、、大切な仲間だからっ、、」
ルカ「、、わかってる、、わかってるよ、、、私こそごめん、、アサヒにこんな事言わせちゃって、、、」
もう、、近い場所から応援することは出来ないけど。
少しの間でも貴方たちの力になれていたなら、、それだけでも良かったって。
ルカ「今までありがとう、、、元気でね^^ シンヒさんにはちゃんと伝えるから、、、後は、、、お願いしてもいい?、」
アサヒ「、っヌナ、、、ありがとう、、、元気でね、、後は俺に任せて、」
そう言ってハグするアサヒは耳元でごめん、、ありがとうをひたすら呟いていた。
私こそごめんなさい。
ジフンの部屋の前で一度立ち止まった私は、ドアに触れた。
「さよなら、、、ジフニ、、、、」
もう会うことはない彼に直接伝えられないさよならの言葉を最後に宿舎を出た。
マンションの外観を眺めながら、もう訪れることはない宿舎にもさよならを告げる。
短い間だったけど、騒がしくて可愛くて、一生懸命な貴方たちが大好きだった。
ルカ「皆、、、ありがとう、」__________、
その足で会社に向かって、シンヒさんにTREASUREのハウスキーパーを辞めることを伝える事にした。
全部私の問題だったんだ、、、それでいい。
(人1 )「、、失礼します、」
シンヒ「ルカさん、久しぶりね^^ 丁度連絡しようと思っていたところなの!、、あら?、、ルカさん、、、?、」
ルカ「、っ、、シンヒさ、、っ、、」
シンヒさんの顔を見た私は、張り詰めた糸が切れたのと同時にその場に崩れるように泣いてしまった。
シンヒ「っえ、、、ルカさん!?どうしちゃったの!?」
「俺を捨てて、V先輩のところに行くの?」
あのジフンの言葉が頭から消えない。
刃物みたいに突き刺さって抜けないの、
誰かの不幸の上に掴みたい幸せがあるのなら、私に幸せになる資格はない、、、
ルカ「、、ごめんなさいシンヒさん、、ここを辞めさせてください、」
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作者名:Apple | 作成日時:2022年11月8日 23時