episode 136 曇る記憶 ページ36
ルカ「、、ジフニ？、、」
初めて見るジフンの冷たい表情に思わず動揺してしまう。
スプーンをテーブルに置いたジフンは、いきなり私の腕を引っ張ってベッドに引き摺り込もうとする。
ルカ「、、っちょっと！、、やめて！、、」
風邪をひいてフラフラなはずなのに、強い力で覆い被さる彼の前では非力で。
ｼﾞﾌﾝ「、、酷いよヌナっ、、、俺は浮気なんてしないしずっとヌナだけ見てきたのに、、、」
ルカ「離して！っ、、お願いジフニ、、こんなの、、、ジフニじゃない、、、」
私に跨ったまま両腕を拘束すると深くキスをするジフンに恐怖を感じてしまう。
ｼﾞﾌﾝ「、、そうかもしれないね。でも、、これもヌナのせいだよ、、ヌナが俺をこういう風にしたんだよ、」
そう言って無理矢理服の中に侵入するジフンの手を止めようとしても、力加減なんて知らないみたいにこじ開けられる。
ｼﾞﾌﾝ「っん、、、ヌナっ、、、嫌がってる割に濡れてる、、、こうやってV先輩にも抱かれたんでしょ、、？、」
ルカ「やぁっ、、、ジフニ、、、やめて、、」
優しさで溢れたジフンとの思い出も、真っ黒に染まっていく。
ひりひりする体はただ熱くなるばかりで、心とは正反対にジフンの体を受け入れていた。
ジフンの顔も部屋の天井も。
視界が歪んで何も見えなくなる。
ｼﾞﾌﾝ「んっ、、、はぁ、、、気持ちい、、ヌナの中、、、っ、」
ジフンがこうなってしまったのも、、私のせい。
溢れる涙を堪えながら、心が闇に落ちていく＿＿＿＿＿＿＿、
「ヌナっ！、、ヌナ！、、大丈夫！？」
気がつくと、目の前にはアサヒが居て。
あの後の記憶が曖昧だった私は、気づくとリビングのソファに座っていた。
ルカ「あ、、アサヒ、、、」
ｱｻﾋ「ヌナありがとう、、、さっきジフニヒョンの部屋行ったけど熱も下がってきたみたいで、、」
ジフンの名前に冷や汗が出そうになると、アサヒは私の隣で話し出した。
ｱｻﾋ「ヌナ、、、ジフニヒョンから全部聞いたよ、、」
ルカ「、、、そう、、」
気まずい空気の中、アサヒは続けた。
ｱｻﾋ「俺は当事者じゃないし、これはヒョン達の問題だけどさ、、ただ、、、二人が辛いなら、、顔を合わせるのもしんどいんじゃない？、、、今のヌナみたいにさ、、、」
「ヌナ、、ここの家政婦、、辞めたほうがいいと思う。ヒョンとヌナのために、」
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作者名：Apple | 作成日時：2022年11月8日 23時
