episode 135 軋む心 ページ35
夜通し泣いたせいで目は真っ赤で瞼は腫れて。
でも気持ちは少し軽くなっていた。
ルカ「メイクののりも悪すぎる・・・」
ファンデーションを塗りながら溜め息を吐くと、覗き込むように見つめる彼も、寝癖が酷くてつい笑ってしまう。
「そんなことないよ、、ルカはいつだって可愛いよ^^」
淡い茶色のふわふわ揺れるテヒョンの髪が光で透けてとても綺麗。
思わず触れると、私の指にキスをするテヒョン。
テヒョン「やっとルカから触ってくれた、、、」
そう呟いて軽く唇に触れるテヒョンはすごく幸せそうな顔で。
ルカ「じゃあ、、行ってきます、テヒョンも行ってらっしゃい、」
テヒョン「行ってらっしゃい^^ また夜ね、、」
TREASUREの宿舎の前に着いて深呼吸をする。
ダメじゃん、、、全部自分が決めたことなんだから。しっかりしなくちゃ。
ガチャ!/
自分からドアを開けようとしたのに突然開いたドアの前にはヒョンソクが立っていた。
ルカ「、っビックリした、、、ヒョンソクどうしたの?」
ヒョンソク「ヌナ、、、その、、、ジフナがすごい熱で、、昨日ずぶ濡れで帰ってきたみたいで、」
ルカ「、、っえ、、、?」
ジフンの部屋の扉を開けると、色の白い頬は赤くなって額からは汗が滲んでいて苦しそうにベッドに横になっていた。
ヒョンソク「俺、、気が動転しちゃって、、ヌナが早く来ないかなって待ってたんだ、、俺たちは仕事行かなきゃだし、、ジフナのことお願いヌナ、、」
他のメンバーも心配そうに様子を伺っている。
ルカ「大丈夫!私に任せて^^ 皆はお仕事行ってらっしゃい!」
「ヌナが居てくれるなら安心だね^^」って。
口々に呟いてる言葉に後ろめたさを感じながら、彼らを送り出した。
ジフン「、、っ、、寒い、、、頭痛い、、」
ルカ「38.7℃か、、、ちょっと待っててね、」
汗だくの体を拭いて着替えをさせて氷枕を用意して、お粥を作った。
ルカ「、、ジフニ?、、お粥食べれる?」
ジフン「、、ヌナ?、、、来てくれたんだ、、」
ルカ「、、私はここの家政婦だからね、、、起きれる?」
ジフン「、、食べさせて、、欲しい、」
起き上がったジフンの口元にお粥を運ぶとやっと一口食べてくれたジフンは、急に態度を変えた。
ジフン「、、俺を捨てて、、、またV先輩のところにいくの?」
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作者名:Apple | 作成日時:2022年11月8日 23時