彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ30)

今日:32 hit、昨日:22 hit、合計:166,380 hit

episode 80 俺は許さないページ30

※ｼﾞｮﾝｸﾞｸside

＿＿＿＿＿＿仁川国際空港、

空港に到着すると、ロビーには沢山のarmy達が待ってくれていた。

ジンヒョンと手を振りながら歩いてると、ずっとスマホをいじって下を向いたまま周りを見向きもしないテヒョニヒョンが気になった。

ヒョンはいつもこうだ。

何かに夢中になったり考え事をするとすぐ周りが見えなくなる。

一生懸命ヒョンに手を振ってるarmyを素通りしてそそくさとガードの人達と進んでいってしまった。

ｿｸｼﾞﾝ「テヒョナとルカ、何かあったの？、この前旅行から帰ってきてからルカの様子がおかしい気はしてたんだけど、、」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「・・・さぁ、」

嘘だ。

俺は知ってる。旅行中に何があったか、、

ルカはずっとポーカーフェイスで隠してたけど、すぐに気づいて問いただした。

その時のルカの顔が脳裏に灼きついて離れない。

あれだけルカを傷つけないでって言ったのに、、

テヒョニヒョンはミンジョンとの関係は終わらせるって言ったけど。

あの二人は未だにどこかで依存し合ってる事。

ルカが好きだって、大切にしたいいって言っておきながら、テヒョニヒョンはミンジョンとも離れられないなんて狂ってる。

、、、ヒョンがそんなんだからいけないんだ。

ヒョンにルカを幸せには出来ない。

ルカの事を一番に考えてるのは俺だって、堂々と誰にも言えるくらい好きだから・・・

機内に入ってからも誰とも話さないテヒョニヒョンを心配してホビヒョンが声を掛けたけど、無視したまま。

ﾕﾝｷﾞ「・・・ルカと何かあったのか？、」

核心をついたであろうユンギヒョンの質問にスマホをいじる指が止まる。

ﾃﾋｮﾝ「、、、ルカって呼んでいいのは俺だけですよ、」

ｼﾞﾐﾝ「まぁただの喧嘩じゃない？、今はライブ前だし集中しないと、、、」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「・・・・・・」

テヒョニヒョンのヒョン達に対する態度にもイライラしてしまう。

でもここで喧嘩を吹っ掛けるのも後が面倒だ。

パーカーのフードを深く被って、ヘッドホンの音量を上げる。

ルカ、、今頃何してるんだろう。

さっきルカの唇が触れた頬が熱い、、

、、、この会えない１ヶ月の間。

俺たちとルカに大きな亀裂が入るなんて、この時の俺は思いもしなかった。