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第48話 仕切り直し ページ50

「え、えっと、A、さん…?」
と沈黙を破ったのはマミだった。
「んー?何ー?」
「えっと…その…」
とすごく言いにくそうにしている。
「さっきのは…」
「白い悪魔のことー?」
「し、白い悪魔って…」
別に間違ったことは言っていないと思う。あ、白いクソ宇宙人の方がよかったかな?
「まあ、私も否定はしないけど…」
とほむらは小声でつぶやく。そうだよねー、あれのせいで酷い目にあってるもんね…。
「……と、とりあえず、話は終わったよね?じゃあ、あんたの用は済んだってことでいいよね?」
杏子なんかご機嫌斜め?あー、キュウベえ見たからか。
「___つまり?」
「___じゃあ、あたしがもうここにいる意味はないってことだ」
「要は、ここから出て行くと?」
「正解」
「いや、ダメに決まってるじゃん」
逆に出て行っていいと思っていたのだろうか。
「なんでだよ!」
「今、放置したら、何をやらかされるか分かったもんじゃない」
「いや、ちゃんと風見野に戻るよ。見滝原には、もう来ない…」
あれ?待って待って。
「杏子、何か勘違いしてない?」
「え?」
「私はもう、杏子が何かやらかすとは思ってないよ。杏子じゃなくてね、キュウベえのことを言ってるんだよ」
そう。あの悪魔がこんなに簡単に食い下がるとは思えない。絶対にどこかのタイミングで何かしらチャンスを狙っているはず…。
「まあ、今度は別の誰かに仕掛ける可能性もあるけど、また杏子に仕掛けてくる可能性だって捨てきれない。だったら誰かが傍にいた方がいいと思うの。まあ、杏子に限らず、ね?」
「あたしはガキがか何かかよ…」
「まだ十四くらいでしょ?」
なら、あながち間違っていないと思う。
「それ言うならAだって、十三くらいだろ?あたしよりガキじゃん」
「うわー、否定できないところにつけ込んできた」
「うわーってなんだよ」
でも、仕方ないよね。時間には抗えないから。…ほむら以外…。あー、皆と同い年がよかったなー。
「こらこら、論点がずれてきてるわよ」
おっと危ない。
「はぁ。ったく、もう心配はいらないよ。それに…」
「?」
「…いや、なんでもない…」
「…」
なるほど。きっとネガティブな方向の話だったんだろうなぁ。
「…よし!じゃあ、この話はまた明日に回すか!」
「?」
うわー、何かみんな”?”を浮かべてるよ。私変なこと言ったかな?
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
続編にいきます。これからはここでは公開されないので、注意してください。

この小説の続きへ→←第47.5話 第三章(杏子side)



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作者名:ねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rinnsatuki/?fp=  
作成日時:2023年4月1日 18時

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