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第42話 自己紹介 ページ43

「?
はあ?こんな弱っちいやつと一緒にすんな」
「?
はあ?こいつと一緒にしないで」
ほら、さっきから言葉被ってる。やっぱり似た者同士じゃん。
「それと、どこで私の名前を?」
「さあ?忘れました」
良い言い訳がなさそうだから、忘れたふりしとこ。絶対に怪しまれるけど…。
「……ねえ、マミさんを人殺し扱いしたのはなんで…?」
私は静かに、優しくそう聞いた。
「…」
だが、杏子は何も答えない。
「___ご家族のこと…?」
「!
あんた、なんで…」
「…その反応、ビンゴだね」
大体杏子が感情的になる原因は絞られる。その中から考えていけば、こういう答えになるだろう。
「それについてだったら、きっとマミさんは何も悪くないし、その罪を着せるとしたら、私だよ…」
「?」
「はいはい。ほら、お茶とケーキを持ってきたわよ」
とマミは暗い空気を遮るように、そう言った。
「ありがとう〜」
「ありがとうございます」
とそれぞれマミにお礼を言う。
「あ、ちょっと私トイレ行ってくるね」
と言い、私はドアを開けた。
「うわっ!びっくりした〜」
そこには黒髪のロングヘアーの少女がいた。
「あら、暁美さん、お帰りなさい」
ほむらかぁ。びっくりしたよ。というかほむらだけリビングに居なかったから、どこに行ったんだ?とは思ってたけど。
「あ、じゃあみんな自己紹介しといて」
「?」
みんな私に疑問の目を向けている。
「え?だから、自己紹介しといて」
「いや、そうじゃない!逆に何でそう思った!そうするとあんたが他のやつらの名前わかんないでしょ!」
おっ!いつもの杏子の調子に戻ってきた。
「わかるから、後よろしく〜」
そう言いながら、私は扉を通過していく。後ろからさやかと杏子が止まるように声をかけている気がするが、何も聞いていないふりをしておこう。

「……ど、どうします…?」
「…と、とりあえず、あの子の言う通りにしましょうか」
「わかりました。私は、鹿目まどかです。よろしくお願いします」
「暁美ほむらよ」
「……美樹さやか…」
「ほら、佐倉さんも」
「…佐倉杏子…」

「みんな〜、自己紹介終わった〜?」
私は扉を開けながら、そう疑問を口にした。
「後はあんただけだよ」
自分で聞いといて言うのはなんだけど、終わるの早くね?絶対名前しか言ってないじゃん…。
「まあ、そういうことらしいから、私も自己紹介するね。私はAA。よろしく〜」
とりあえず明るく挨拶しておく。

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作者名:ねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rinnsatuki/?fp=  
作成日時:2023年4月1日 18時

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