第30話 混乱 ページ31
杏子…本当にあなたは何をしているの…?
「お前…まどかに、まどかに、何をした!!」
そう言いながら、さやかは変身をして、杏子に向かったが、簡単に杏子にとばされてしまった。
「さやかちゃん!」
「美樹さん!さ、佐倉さん…何を、しているの?」
「!
マミさん、こいつを知ってるんですか!?」
治癒魔法の魔法少女なだけあって、さやかの復活は早い。
「え、えぇ…」
やっぱりマミも混乱している。私もだ。
「あんたは何なんだよ!」
杏子がマミに攻撃をするが、さやかがすぐに守りに入る。そして、さやかは、慕っている先輩と友人を攻撃されたことにより、怒りを先ほどより露にする。
「あなたは何がしたいの!?」
まず、マミ達を狙う理由もわからない。確かに、杏子が他の魔法少女、例えば、さやかに喧嘩を売ることはあったが、あれはさやかが他人のために使い魔を倒していたからだ。でも、今回は運の良いことに魔女だった、なら、杏子が喧嘩を吹っ掛ける必要はないはずだ。本当にわけがわからない。
「ちょっと、佐倉さん!やめなさい!」
と言いながら、マミは攻撃されているさやかを庇うようにしてリボンでバリアを作った。チッっという舌打ちが聞こえた気がするが、気のせいだと思いたい。
「どうしてこんなことをするの!?」
その言葉を聞いた瞬間、元々怖い顔をしていた杏子がさらに怖い顔をし、鬼の形相になる。
「どうして?それ、本気で言ってんの?」
杏子の殺気が一層増す。
「え?」
「人の家族殺しておいて、何であんたは幸せにしてるんだよ…!」
「え?何のことを言っているの?私は殺してなんか・・・」
本当に何を言っているの?マミは人の家族を殺していない。それに、その言い方止めてよ…。まるでマミが杏子の家族を殺したみたいにじゃん…。
「しらばっくれるつもりかい。まあ、いいや、あたしはあんたを殺せればそれでいいから」
「っ!」
殺す…?何のために…?杏子がマミを殺しても何の得もないはずだ…。むしろ損をするはずなのに…。
「しらばっくれて何か…!」
「まだ言うかい」
と杏子は呆れ気味にそう言いながら、マミを攻撃する。この状況はやばい…。マミは今、混乱状態で、正常な判断ができない。
「待つんだ!佐倉杏子!!」
「!」
「!?」
そう声を上げたのは、誰も予想しなかった、いや、できなかった”何か”だった
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
一週間弱、期間が空いてしまい、申し訳ありません。
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作者名:ねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rinnsatuki/?fp=
作成日時:2023年4月1日 18時