第26話 お世話になりました ページ27
数日後(マミside)
「Aさーん?」
どこ行っちゃったのかしら。いつも寝ているところにはいないし…。
「Aさーん!」
私はAさんの名前を呼びながら探すが、出てこない。
「…。佐倉さんにも手伝ってもらおうかし、ら…?」
私がそう考えているとふと机が目に入った。否、正確には机の上に置いてある紙だ。
「!」
…佐倉さんにも伝えましょう。
数十分後(杏子side)
「マミさん!」
「佐倉さん!」
あたしは急いでマミさんの元へ走る。
「Aが出て行ったって本当!?」
「えぇ。家と家の辺りを探したのだけれど、いないのよ!それと手紙があったの」
と言ってマミさんはその手紙をあたしに渡した。
「手紙…?」
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
マミさんと杏子へ
急ですが、私はマミさんの家を出て行こうと思います。
ここでの暮らしは楽しかったです。
お世話になりました。
Aよりー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
Aからの手紙にはそう書いてあった。急に出て行ってしまった…。やはり何か悩んでいたのだろうか。あの時もっと問いただしておけばよかった。
「もうあんたとは覚悟が違うんだ。世話になったね。あたしは元の街に帰る」
「どうして…?どうしても行ってしまうの……?」
「さっきも言った通りあたしはもう誰かのために魔法を使うつもりはない。でも、あんたはなんかあったらあたしにもグリーフシードを分けてくれるんだろ?そんな優しさに傷つくのは……真っ平なんだ」
「あなたは独りで平気なの?孤独に耐えられるの?」
「あんたと敵対するより……ずっとマシさ。……さようなら。巴マミ……」
「…。……結局、こうなったか…。……さて、次の”シナリオ”にいくまで、見滝原とはお別れ……」
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
約一週間ぶりですね…。かなり投稿が空いてしまい、申し訳ないです。しかも少し展開早くてすいません。ですが、第一章(?)はこれで終わりです。ありがとうございます。第ニ章からはまどか達が登場します。
これはただの雑談なのですが、ここまでの内容はWordでいうと第7話まででした。(現在第26話)すごい違いだなと思いました。
あと、第何章とか言う話をしていますが、これからも章で区切るかどうかはわかりません。ここまで読んで頂きありがとうございました。
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作者名:ねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rinnsatuki/?fp=
作成日時:2023年4月1日 18時