第14話 好奇心には勝てない ページ15
「マミさん、卵何個割ればいい?」
「あぁ、3個くらいでいいわよ」
「マミさーん、ちょっと聞きたいことあるから来てくれない?」
「えぇ、わかったわ。今行くから待っててね、佐倉さん」
と言ってマミは杏子のところへ向かった。
「ふふふ」
と私は笑った。
「?どうしたの、Aさん?/A?」
「ううん。なんでもない。ただ、楽しいなって」
私がそう言うと二人は顔を見合って、微笑みこう言った。
「あぁ、あたしも」
「えぇ、そうね。私も」
「あっははは」
とみんなで笑った。
「もうすぐで、できるわよ」
「わーい」
「楽しみだなぁ」
数分後、マミは両手に料理が乗ったお皿を持ちながら私たちがいる机に向かって来た。
「はーい、二人ともできたわよ」
「ほんと!?」
「えぇ」
「うまそー」
「さ、食べましょうか」
「うん!」
「ごちそうさまでした!」
「美味しかったわねー」
「ね!あんなに上手くいくとは思ってなかったよ。これもマミさんのおかげだね!」
と杏子はマミに感謝を告げた。
「そ、そんなことないわよ。佐倉さんとAさんも手伝ってくれたから、美味しいご飯ができたのよ」
「そう言ってくれてありがとう」
マミはニコッと笑った。
「あ、そういえば、私は明日予定があるから一日帰って来れないの。だから、明日Aさんは一人になってしまうのだけど…」
「あ!じゃあ家に泊まる?」
と急に言い出す杏子。
「え!?」
き、急展開っ!でも、初めて杏子が家に招待したのはマミと杏子が魔女退治を終えて、杏子がマミに家に来るよう招待した、これが初めて杏子が家に友人を招いた経緯だ。だから、これで原作崩壊が起きないか心配なのだけれど…。まあ、でも、行きたいっていう気持ちはある。
「ね。どう?」
「Aさんと佐倉さんと佐倉さんのご家族がいいのなら私はいいわよ」
「えっと、でも、本当に、いいの?」
「うん。いいよ。今日帰ったら親に伝えておくから。だからもし家に泊まりに来るんだったら、明日迎えに来るよ」
い、行きたい。
「本当に本当に、いいの?」
「めっちゃ確認してくるな…。だからいいって」
「じゃ、じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな」
自分の好奇心には勝てなかった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
なんか最近二日に一個くらいのペースで更新してますね。まあ、日が経つにつれて投稿ペースは落ちてしまうのですが…。250hit越え&ここまで読んでいただきありがとうございました。
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作者名:ねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rinnsatuki/?fp=
作成日時:2023年4月1日 18時