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第13話 お姉ちゃんみたい ページ14

と、いうことで杏子とお留守番中です。
「…」
なぜか微妙な空気。話題が、ない…。…ちょっと無神経かもしれないけど…。
「ね、ねぇ、杏子はさ、家族みんなで幸せに暮らしてる?」
「え?あー、普通にみんなで幸せに暮らしてるよ。どうして急に?」
「い、いやー気になって」
まあ、そりゃ急にこんなこと聞かれたら"何故?"ってなるよね。そっか、平和に暮らしてるんだ。よかった。その幸せはずっとは続かないけど、続いてる間は大切にしてね。…私は杏子が父親に魔法少女のことがバレないように仕向けた方が良いの?私はどう動くことが正解なの?
「大丈夫か?」
「え?」
唐突にそう言ってきた杏子。
「だって、急に黙り込んだからさ」
どうやら私は考えすぎてしまったようだ。
「あー、大丈夫、大丈夫。ちょっと考え事してただけだからさ」
「そっか。あたしでよかったら話聞くよ?」
やっぱり杏子優しい!でも…
「ありがとう。でもどうでもいい事を考えてただけだから」
さすがに、言えないよね…。
「そ、そっか。ならいいんだけど…」
「…ありがとう!杏子お姉ちゃん!」
何故か少し言ってみたくなって言ってみた。
「…え?ええぇぇー!?」
他の部屋にまで響き渡りそうな大きい声で杏子は叫んだ。100点満点だね!(なんの採点だよ)
「お、お姉ちゃん!?急に何言い出すのA!?」
「いや〜何か言いたくなって」
ガチャ、という扉を開ける音が聞こえた。
「ただいまー。何か声が聞こえた気がするのだけれど」
「おぉ、マミお姉ちゃんお帰り」
私は杏子に言ったのと同じくらいのノリで言った。
「え?え〜と、私はAさんのお姉さんではないわよ。急にどうしたの?」
なんか真面目な答えが返ってきた。
「何か言ってみたくなったんだって」
「佐倉さんも言われたの?」
「うん。ついさっきね」
「たぶんマミお姉ちゃんの言ってた声か聞こえた気がするっていうのは、杏子の驚いた声だね」
「いや、まだ続けるの?」
と杏子は呆れたかのように私に聞く。
「うん。楽しいんだもん」
「これの何が楽しいのやら」
「いいじゃん、いいじゃん。気にしないで杏姉(きょうねぇ)
「杏姉って…」
と杏子が呟くと、マミは手を叩きながらこう言った。
「はいはい。ご飯を作るから、二人とも手伝ってくれるかしら?」
「はーい!」

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作者名:ねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rinnsatuki/?fp=  
作成日時:2023年4月1日 18時

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