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第11話 自分で決めたことだから ページ12

数日後(杏子side)
「っぐ!強い…」
「そうね。いつもの魔女よりかは硬いわね…」
でも負けることはなさそうだ。

「よし、倒せたー。今日も夜になっちゃったね」
「そうね。今日も家に来る?」
「うん。迷惑じゃなきゃ行こうかな」
「えぇ、是非来てちょうだい」
とマミさんは嬉しそうに笑った。

「今日もお邪魔しまーす」
「おっかえり〜!」
とAが両手を広げてこっちに来た。
「あ!今日はアップルパイなんだね」
「えぇ、そうよ」
「本当マミさんはお菓子を作るのが上手いよねぇ〜」
「そうだね」
とあたしはAと気持ちを共感していた。
「どうかした?マミさん?」
さっきからずっと固まってしまっている。
「…ねぇ、どうして、契約したの?」
「っ」
「!」
気づかなかったが、よく見れば確かに彼女の指には指輪状態のソウルジェムがあった。
「なんで…!」
あたしは反射的にそう言っていた。
「…ダメ、だった、かな…?」
と彼女は途切れ途切れに言った。
「う、う〜ん。自分のことだから、あたし達が決める権利はないけど…」
「あまりおすすめはできないわよね…」
マミさんもあたしと同じ考えのようだ。
「でも、魔法少女のことを知っていてあまり説明していなかった私にも責任があるわ」
「…知ったような口で言っちゃうけど、危険性なら理解はしているつもりだよ?それに私は魔法少女になったことは後悔してない。自分で決めたことだから、マミさんが責任を感じる必要はないよ」
と真っ直ぐな瞳をしてそう言った。
「…まあ、なってしまったものは仕方ない」
「そうね、やめる方法もないし…」
「僕としても予想外だよ。まあ、有難いから良いんだけどね」
「キュウべえ」
いつから居たんだ…?
「ねぇAさん、あなたは何を願ったの?」
あ、それあたしも気になってた。
「うーん。秘密じゃダメかな?」
「話したくなければ無理強いするつもりはないのだけど…」
「いや、話したくないわけじゃあないんだけど…まあ、いつか話すよ」
「そういえば、私達は明日修行する予定なんだけど、よかったらAさんも来る?」
「えっ!?いいの?」
「いいに決まっているでしょ?」
「というか新人をそのままにしておく方が心配だし…」
「ありがとう!」
と満面の笑みで言った。
「そういえばAはどんな魔法が使えるの?」
「えっと、たぶんどんな魔法でも使えると思うよ。すごくすっとんだのは無理だと思うけど…」
「!?」
「え?ほんと?」
「うん。たぶん」
「まじか…」

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作者名:ねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rinnsatuki/?fp=  
作成日時:2023年4月1日 18時

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