立花さんが緑間さんになるまでの話 ページ12
バンッ!
「おいA!!大丈夫か!?倒れたんだって…」
貴「ね、姉さん…」
緑間君を突き飛ばしたことを心で謝りながら姉さんに笑いかける。
「あれ?なんかお邪魔……ってあら!イケメン〜!」
緑間君にかけより、じっと見つめる。
緑間君はどうも、といいながら少し顔を赤くして。
確かに姉さんは綺麗だけど、その反応はいかがなものか。
「へぇ〜…Aもこんなにイケメンな人、見つけたのね……安心したわ」
ニコッと笑う姉さんの顔を、久しぶりに見た。
やっぱり綺麗だけど、このメイクの下をみたことのある私は損をしていると思う。
「あ、私Aの姉です〜、よろしくお願いしますね」
そういって名刺を渡す姉さん。
緑間君はそれを見て顔を青くした。
緑「えっ……」
「どうです?いい仕事してそうでしょ?」
投げキッスをする姉さんに、私が注意する。
貴「あんまり誘惑しないで」
「はいはい。じゃあ元気そうだし邪魔者は退散するわ。
彼氏さんも、Aに飽きたら私のとこ来てね。
あ、Aもうすぐ誕生日じゃない!
プレゼントはちゃんとこっちに送るから、じゃあね」
ヒラヒラと手を降り、病室を出ていく。
緑間君は立ってまた近くの椅子に座る。
緑「…個性的な人だな」
貴「そうですよね…まぁ、いい人ですよ」
苦笑いしかでない。
緑「…A、誕生日プレゼントは何がいい?」
急にふられたその話題に、なぜか早く答えることができた。
何となく、緑間君の意図がわかったから。
貴「指輪と、緑間君の名字が欲しいです」
緑間君はわかったと返事をすると、また私の頬に手を当てて、次は私が目を閉じた瞬間に、唇がくっついた。
プロポーズの話を黄瀬君が聞く話→←立花さんがプロポーズの返事をするまでの話
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作者名:純粋林檎 | 作者ホームページ:http://KAITO
作成日時:2015年12月29日 20時