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林檎が十一個 ページ15

「ん…」


二人と遊んでいる間にいつのまにか寝てしまったみたいだ。


「ぁ…二人も寝てる」


そっと寝顔を覗き込む。


二人の顔は整っていて、何故かとても純粋に見えた。


「寝顔、綺麗だなぁ…」


そっと頰に触れようとした。


『パシッ』


「?!」


急にフェーヂャの手が伸びて来て、私の手首を掴んだ。


「フェ、フェーヂャ?」


若しかして、起きてた?!


ド「………」


あれ?


「起きて無い…?」


手首を掴んだのは偶々か。


吃驚した…


「ふぅ…」


落ち着いたのも束の間。


『グイッ』


「?!」


ド「夜這いは感心しませんねぇ…ルノワール?」


「………」


口は笑ってるけど、目が笑って無い…


「な、何でもするから許して!」


私はこの言葉を云った自分を恨んだ。


ド「何でも…ですか。…それは魅力的ですねぇ。」


此方を見て、妖しく笑う。


ド「そうですねぇ。…では、貴女から僕にキスして下さい。」


「わ、判った…」


こんな事だとは思ったけれど…


「じ、じゃあ…するよ?」


ド「いつでもどうぞ。」


「目、閉じてよ…」


ド「嫌です。…何でも、するんですよね?^ ^」


「ぐぅ…」


ゆっくりとフェーヂャの顔に近づく。


『チュ』


小さなリップ音と共に唇に柔らかい感触があった。


「んぅ…」


この位で良いかな?


すると突然、生暖かい物が口の中に侵入して来た。


「ふぁ…やぁ…っ」


息が苦しく、顔が火照る。






やっとキスをやめ、銀の糸が名残惜しい様に切れる。


「はぁ…はぁ」


ド「ふふっ、可愛いですね♡ルノワール」


「はぁ…」


ゴ「ん…あれっ?皆んな起きてたの?!」


「あ、ゴーゴリさん…」


ゴ「あ、そうだ!ルノワール!僕の事、コーリャって呼んで!」


「コ、コーリャ?」


ゴ「そうそう。」


あれ?コーリャって若しかして、寝起きは正気モードなのかな?


ド「…チッ」←


ゴ「ドス君、嫉妬は良くないよ」


「嫉妬…?」


ド「殺しますよ?ゴーゴリ」


ゴ「ハッハー!そんなに怒る事無いじゃあないか!」


ド「^ ^」


「………」


怖い←


そう言えば、探偵社の皆んなは大丈夫かな?


太宰さん、ちゃんと仕事してるかな?


「帰らないと」


ふとした時に出た言葉。


云った後にハッとしてしまった。


「あ…えっと…」


ド「云ったでしょう?一生一緒に居るって」


「う、うん…」


でも、帰らないと。


ゴ「………」

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雪華 - 栢山さん» ありがとうございます!好みに合って良かったです (2018年3月26日 20時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
栢山 - 闇があるので、とても私好みです(^-^;。 (2018年3月26日 18時) (レス) id: 015d78937e (このIDを非表示/違反報告)
青空ピース - みささん» ご観覧ありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月22日 8時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
みさ - ドストさん推しなのでうれしいです!! 設定めっちゃ好みだし、これからも更新頑張ってください! (2018年3月22日 2時) (レス) id: 2aabce13b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空ピース | 作成日時:2018年3月4日 19時

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